エルダーフラワーとは｜エルダーフラワーの効果効能

白くて可憐な花で人々を魅了するエルダーフラワーとは、原産国はヨーロッパや北アメリカ、南西アジアで自生する植物です。古来より原産国の地域では優れた薬効の高さから医薬品として用いられてきた歴史があります。
エルダーフラワーとは、原産国では非常に有名な植物なのですが、現在では日本でもじわじわと人気を集めている現在最もホットなハーブの1つです。では、なぜ現在日本でエルダーフラワーが注目を集めているのかをご紹介したいと思います。

エルダーフラワーの歴史

エルダーフラワーとは、エルダーと呼ばれるスイカズラ科の植物の花のことを指しています。別名「セイヨウニワトコ」と呼ばれており、ヨーロッパ地方では森や荒れ地などに生息しています。自生している国や地域では伝統的な医学として古くから病を治療する薬草として用いられてきました。そのため、エルダーフラワーは「庶民の薬箱」という異名を持っています。
エルダーフラワーは、葉や枝、根の全てに至るまで優れた薬効効果があり、古代ローマ時代には歯の痛みから流行病・伝染病に至るまで幅広い効能を持っていると言われ、たいへん重宝されてきました。また、伝染病を媒介する危険性のあるハエを寄せ付けないようにイギリスではトイレの傍に植え、ハエ除けとして用いていたと言われています。
紀元前5世紀頃に活躍していた古代ギリシアの医者であったヒポクラテスはエルダーフラワーに関する記述をしています。17世紀は粘液浄化剤として去痰やしわぶきを抑える薬として利用されていました。
現在でもエルダーフラワーはヨーロッパ地方を中心に風邪の引き始めや発熱性の病気に効果を発揮する医薬品として用いられています。

エルダーの花の利用

エルダーフラワーとは、エルダーの樹木に咲くクリームのような淡い黄色をした神楽鈴のような可憐な花です。エルダーフラワーは古くから数多くの神話や云い伝えに登場する有名な植物です。エルダーの花部分はハーブティーやサプリメントとして用いられており、エルダーフラワーの持つ利尿効果や発汗効果、抗ウイルス作用や花粉症やハウスダストなどのアレルギー諸症状を和らげる効果があります。
また、香りが良いためリラックス効果や憂鬱な気分を晴らすことが出来ます。エルダーフラワーはハーブティーとして利用するだけではなく、料理として用いられることも少なくありません。ヨーロッパ地方などのエルダー植物が自生している地域では、乾燥させたエルダーフラワーをジャムやスイーツなどへ加工して食べることも少なくありません。

エルダーフラワーとは薬として用いるだけではなく、ハーブティーや料理、化粧水として様々な場所で使用されている万能フラワーです。まだまだ認知度の低いエルダーフラワーですが、エルダーフラワーが今後多くの人々から利用される日もそう遠くは無いかもしれません。

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