エルダーフラワーの効果効能

ヨーロッパ地方に住む人々の健康を古くから支えているエルダーフラワーは「万病の薬箱」や「インフルエンザの特効薬」などの異名を持つ優れた効果・効能を秘めたハーブの1種です。では、エルダーフラワーにはいったいどのような健康パワーが秘められているのかご紹介します。

エルダーフラワーに含まれる栄養素とは？

エルダーフラワーはヨーロッパ地方を中心に自生している針葉樹の1種で初夏に淡黄色の可愛らしい花を咲かせます。エルダーフラワーにはケルセチンやクロロゲン酸といったフラボノイドやポリフェノールの1種が含まれています。他にもビタミンAやビタミンB1やB2、B3群、さらにビタミンCが含有されています。これらの栄養素が合わさることによって抗炎症作用や抗酸化効果などの効能を発揮し、古来から健康を維持するための民間薬として用いられてきました。

エルダーフラワーの抗酸化物質は遊離基という他から離れて存在する原子団による損傷を予防することが出来るので、老化防止などに優れた効果を発揮します。遊離基は主に牛肉や豚肉などの肉類を摂取することによって体内に入ってくるため避けて通ることは出来ません。そのため、エルダーフラワーに含まれる抗酸化物質を体内に取り込むことで遊離基による過酸化物質による損傷を減少させることが出来ます。

エルダーフラワーがヨーロッパ地方などで万病の薬箱と呼ばれる理由はその優れた効果・効能にあります。エルダーフラワーはおよそ4000年以上前からアレルギーや喘息といった治療に用いられており、現在でもシロップやコーディアル、ハーブティーとしてそれらの治療に利用されています。また、近年ではエルダーフラワーにはデトックス効果以外に免疫力を向上させる効果があるのではないかと言われており、医学界でも注目を集めています。

エルダーフラワーの主な効果・効能は、アレルギー諸症状やインフルエンザ、風邪の症状を和らげたり、体内をポカポカと温め、発汗させる効果があります。エルダーフラワーには優れた抗炎症効果があるため、風邪やアレルギーなどの諸症状に加え、ウイルス性のインフルエンザに効果を発揮します。風邪の引き始めに感じる喉のイガイガや鼻水・鼻づまりといった症状が現れたらエルダーフラワーティーを飲用すると落ち着きます。

また、エルダーフラワーの持つ発汗作用は体内に溜まった老廃物や毒素を体外へ排出させる働きがあり、身体を正常に機能させる効能があります。

エルダーフラワーの健康パワーは他にも、腎機能を向上させ、尿として体内の毒素を排出させます。そのとき、火照った体を冷ます効果を同時に得ることが出来るので、膠原病の1つであるリウマチや痛風・関節痛の症状を和らげるために用いられることもあります。

ハーブティーとして用いられる花弁部分はもちろんのこと、葉や茎にも優れた薬効があるため、目的に合わせて使用することが出来る植物です。エルダーフラワーは特に風邪やインフルエンザ、アレルギー諸症状に優れた効果や効能を発揮しますので、夏風邪やアレルギー体質の方は1度エルダーフラワーティーを飲用してみてはいかがでしょうか。

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