紅茶とは|紅茶の起源と伝説

紅茶とは|紅茶の起源と伝説

紅茶とは|紅茶の起源と伝説

2015年2月に再上陸を果たした“コーヒー界のapple”こと「ブルーボトルコーヒー」によって、現在日本国内で「サードウェーブコーヒーブーム」が巻き起こっておりますが、実はこのコーヒーブームの裏側で、じわじわと紅茶に力を注いでいるカフェや飲料メーカーが増えてきていることをご存知ですか。

 

日本でも御馴染みの大手コーヒーチェーンメーカーのスターバックスでは、2013年よりアメリカ北東部にある世界屈指の大都市・ニューヨークにて、紅茶をはじめとしたお茶の専門店「ティーバナ」をオープンしており、さらに、お昼はカフェ、夜はバーと2つの顔を持つ「プロント」を展開しているプロントコーポレーションでは『Wondet TER (紅茶ってすごい)』をテーマに、茶葉の産地や製法にこだわった本格的な紅茶を堪能できるサービスを積極的に展開しています。

 

また、世界的な紅茶ブランド「リプトン」では、2014年8月より30年以上に渡り高級ホテルやレストランなどで用いられてきたプレミアムライン「サー・トーマス・リプトン」シリーズの一般販売が行われ、日本に住む多くの紅茶愛好家たちを沸かせたばかりなのですが、なんと、このたびスリランカ・ヌワラエリア地方にて摘み取られた茶葉を100%使用した「アールグレイ・ストレートティー」を発売することとなり、コーヒーブーム真っ只中にも関わらず、着実に紅茶愛好家を増やしています。

 

ところで、皆さんは紅茶とはどのような飲み物なのか、その起源や発祥、歴史について、ふと気になったことはございませんか。

 

そこで、今回は紅茶ブームが始まる前に知っておきたい紅茶の起源や歴史についてご紹介します。

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紅茶とは?

紅茶とは、全世界で毎年500トン生産されているお茶のなかで80%の生産量を占めている、地球上で最も愛されているお茶のひとつであり、日本茶 (緑茶)や烏龍茶と同じ「茶の樹」から摘み取られた茶葉を用いて作られているのですが、製法によって、紅茶、緑茶、烏龍茶へとそれぞれ姿を変化させています。

 

紅茶といえば、中国・インド・スリランカが世界で最も有名な紅茶の産地として知られておりますが、他にも日本、ケニア、ネパール、バングラディッシュ、トルコなど様々な国や地域で生産されており、産地や製法、淹れ方などによって香りや味わいが大きく異なるため、そのときの気分や雰囲気などに合わせて淹れる紅茶を選ぶことができるのが魅力となっています。

紅茶の起源

紅茶の起源については正確な証拠が残っていないため、ここではっきりと断言することはできませんが、紅茶の産地では神話や伝説として様々な説が唱えられています。

 

なかでも最も有力視されている説が、お茶の発祥地である中国に古くから伝わる伝説です。

 

今から3千年から4千年前の古代中国では、多くの人々が生水や生物を食べてお腹を壊したり、怪我や病気を患っても治すことができずに苦しんでいました。

 

姜という部族の首領であった神農は、腹痛や怪我、病気で苦しむ人々を救うため、山へと入り、目にした草木を端から1つ1つ調べてゆき、有害なものと無害なものに分け、薬となるものはその効果や効能を人々に伝えたのです。

 

ある日、神農がいつものように草木を有害なものと無害なものに分けていた際、1日で72もの毒にあたってしまい、酷く苦しんでいました。
そのとき、苦しむ彼の目に爽やかな香りを漂わせる若葉が飛び込んできたのです。

 

神農は躊躇することなく、その若葉を口にすると、彼を苦しめていた体内の毒が消え去り、体調がみるみる回復していったのです。
後日、神農は自身の命を救ってくれた爽やかな香りを漂わせる若葉に「査」という名を付け、以来、彼は山へ入って草木を調べる際は必ず「査」を持って出かけたそうです。

 

神農が「査」と名付けた若葉は、いつの間にか「茶」と呼ばれるようになったと言われています。

 

その後、お茶は中国から陸路でモンゴルやロシア、イランなどの国々へと伝わり、海路でヨーロッパ地方へと伝えられ、紅茶をはじめ、様々なお茶が誕生したと言います。

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