モリンガ茶のカフェインと妊婦さん授乳中の飲用｜モリンガ茶の効能

妊婦さんや授乳中のお母さんは、胎児や乳幼児の健康のためにカフェインを含まない飲み物を常飲される方も大勢いらっしゃいますが、なかでもルイボスティーやローズヒップティー、生姜湯にタンポポ茶などは妊娠中から出産後まで安心して飲めるハーブティーとして人気を集めています。

また、最近では90種類以上の栄養素と300種を超える効果・効能を有するノンカフェインのハーブティー「モリンガ茶」もじわじわと人気を集めており、懐妊祝いや出産祝いとして、モリンガ茶をプレゼントされる方も増えてきています。

しかし、いくらモリンガ茶にはカフェインが含まれていないからと言って、必ずしも妊婦さんや授乳中のお母さんに安全な飲み物とは言えません。

例えば、妊婦さんや授乳中のお母さんたちから絶大な人気を誇るルイボスティーを過剰摂取してしまうと、お腹が緩くなって下痢を引き起こしたり、アトピー体質の方の場合は低タンニンという成分によってアレルギー炎症が現れる可能性があるのです。

そこで、今回はモリンガ茶が妊婦さんや授乳中のお母さんに与える影響についてご説明します。

モリンガ茶にはカフェインが一切含まれておりませんので、カフェインの摂取を控えている方にはオススメのハーブティーになりますが、妊婦さんおよび妊娠の可能性がある女性の場合、飲用を控えた方が良いと言われています。

厚生労働省は、モリンガおよびモリンガの加工品について、下記のような注意喚起を行っています。

より詳しい情報を知りたいという方は、厚生労働省の公式ホームページ「食品安全基準審査課新開発食品保健対策室」の見解をご覧ください。
参照：厚生労働省の公式ホームページ

一部のモリンガおよびその加工品を扱っているお店では、「妊婦さんの栄養補助食品」として説明されていることがあります。

確かにノンカフェインで90種類以上の栄養素を含むモリンガを原材料とするモリンガ茶は、妊娠中の栄養補給として活用したくなる気持ちは分かりますが、母体と胎児に悪影響を及ぼすリスクを侵してまで摂取するものではありませんので、妊婦さんおよび妊娠の可能性のある女性はモリンガ茶の飲用を避けましょう。

妊婦さんや妊娠の可能性のある女性はモリンガの摂取を避けるようにと厚生労働省から注意喚起されておりますが、授乳中のお母さんに対してはどうなのでしょうか。

女性は出産すると「プロラクチン」と呼ばれるホルモンが分泌されるようになります。

プロラクチンには、乳房に大量の血液を流れ込ませ、乳腺の腺房にて母乳の生成を促進させる作用があります。また、プロラクチンと同時に「オキシトシン」と呼ばれるホルモンの分泌も始まり、乳腺で生成された母乳を乳頭へと運びます。

この2つのホルモンの働きが繰り返されることで母乳が出るようになるのですが、お母さんが強い不安やストレスを感じてしまうと、プロラクチンとオキシトシンの分泌が弱まり、母乳の出が悪くなります。

また、母乳は血液から作られているため、たんぱく質や脂質、ビタミン類やミネラル類など健康な血液を作る際に必要な栄養素を摂る必要があります。
特にビタミン類とミネラル類は赤ちゃんの成長にとって欠かせない栄養素ですので、お母さんたちは積極的に摂取する必要があります。

ですが、1日に必要なビタミン類やミネラル類を摂取するのはとても大変なことです。
そこで、オススメなのが90種類以上の栄養素を含むモリンガ茶です。

モリンガ茶は妊婦さんや妊娠の可能性のある女性が飲用してしまうと、流産してしまう恐れがあるため、飲用を控えるようにと注意喚起されておりますが、出産後は不足しがちなビタミン類やミネラル類を補うためのハーブティーとして飲用を推奨されています。

また、母乳の出が悪く、乳幼児に母乳を与えることが出来ない場合は、ぬるま湯もしくは市販のベビー用ミルク100mlに0.5gほどのモリンガパウダーを入れ、しっかり混ぜ合わせ、母乳の代わりに飲ませてあげましょう。

今回はモリンガ茶のカフェイン有無、また妊婦さんまたは授乳中のお母さんの飲用についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

カフェインを一切含まないモリンガ茶ですが、他のハーブティー同様、母体・胎児・乳幼児に優しい飲み物と言うわけではありません。妊婦さんや妊娠の可能性のある女性には流産リスクを高めてしまうというデメリットがあり、反対に授乳中のお母さんや乳幼児には不足しがちな栄養素を補うサポート飲料として活躍します。

ですが、ハーブティーの効果や効能には個人差がありますので、体質や体調などによって副作用やデメリットが現れることもあります。

もし、授乳中のお母さんや乳幼児がモリンガ茶を飲用する際は、1度信頼できる医師に相談してから、1日の摂取量や使用方法などをしっかり守って召し上がるように心掛けましょう。

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