茶道の歴史|抹茶の効果効能
いまから2000年ほど前に中国四川省周辺で茶樹を加工して飲むことから始まった緑茶の歴史は、唐の時代に長安にて喫茶店が誕生すると、多くの人々のあいだで評判となり、寺院でも坐禅の合間に茶を嗜む風習が生まれます。
そして、760年に唐の陸羽によって世界最古の茶書「茶経」が書き著されると、当時国際情勢や大陸の分化を学ぶために派遣された遣唐使や私的な留学生、私貿易などによって、日本に茶文化が伝わり、嵯峨天皇や平安貴族、永忠や最澄、空海ら僧侶を中心に嗜まれるようになります。
しかし、この頃のお茶は「団茶」と呼ばれる、茶葉を蒸してすり潰したら、専用の型に入れて干し固めたものであり、飲用する際は、碾 (てん)と呼ばれる薬研 (やげん)を使って粉末状にし、少量の塩を加えた熱湯で、粉末状にした茶葉を溶いて飲むのが一般的でした。
その後、栄西によって「抹茶法」が中国から日本へ伝来すると、喫茶文化が武家社会にも広がり、薬用としてではなく次第に嗜好品として嗜まれるようになり、室町時代には「茶道文化」が誕生し、今日に至ります。
さて、茶道文化を大成させた歴史的偉人といえば、茶聖・千利休を思い浮かべる方も多いと思いますが、千利休は「侘び茶」を大成させた人物であり、茶道を成立させた人物は別に存在すると言われています。
今回は、茶道の歴史を語るうえで欠かせない偉人たちと共に、詳細な年表をご紹介します。
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茶道の歴史を築いた偉人たち
茶道の歴史を語るうえで「能阿弥」と「村田珠光」は欠かせません。
能阿弥
能阿弥とは、室町時代に活躍していた水墨画家・茶人・連歌師・鑑定家・表具師です。
日本史上最も優秀な芸術家であると言われており、姓は中尾、名は真能 (さねよし)と言います。
元々越後朝倉氏の家臣として仕えていたのですが、足利義教・義政に同朋衆として仕えるようになり、能阿弥と号し、幕府における書画や唐物などの鑑定及び管理を行い、東山御物の制定を行った人物として有名です。
能阿弥は水墨画の世界では、たいへん有名な人物であり、“阿弥派の開祖”と呼ばれ、鶴図を描き、義政に大絶賛されたと言われています。
芸術方面に類稀なる才能を発揮していた能阿弥が茶道の歴史を語るうえで欠かせない人物と言われている所以、それは能阿弥によって「書院飾り法式の制定」「台子飾り法式の制定」「東山御物の制定」を行った人物だからです。
お茶に触れた経験のある方ならばお分かりかと思いますが、飾った茶器を用いてお点前を行う、点てることを「台子の点前」と言います。
現在、台子の点前を卒業することが出来れば、お茶の世界では奥伝を取ったということになり、鼻が高くなります。ただ、台子の点前には「乱れ台子」や「行の台子」などといった様々な台子があり、最も優れた台子が「真の台子」とされています。
能阿弥は、とにかくこの台子の点前や台子のお茶の点て方を研究し、茶道の基盤を築いたとされています。
村田珠光
村田珠光とは、室町時代中頃に活躍していた僧です。
珠光は「侘び茶」の創始者であり、今では“茶の湯の開山”と呼ばれていますが、元々は奈良県にある称名寺にて僧侶をしていたのですが、出家を嫌がり、お寺を追い出されてしまいます。
それ以降、彼は諸国を放浪する旅人となり、各地で様々な物事に触れて経験を積み、その経験を活かして京都の三条にて小庵をかまえて茶の湯を教授するようになります。
そして、30歳のときに禅僧となり、臨済宗大徳寺派の一休宗純に参禅し、印可の証として圜悟克勤の墨蹟を授けられ、茶禅一味を体得したのです。
また、珠光は能阿弥の弟子となり、茶・立花・唐物の目利きを学び、能阿弥の引き立てによって足利義政の知遇を得ることになります。
大徳寺の一休宗純から禅を学び、能阿弥から茶・立花・唐物の目利きなどを学んだ珠光は、“仏法も茶の湯にあり”と悟り、一休宗純より授かった墨蹟を四畳半座敷の草庵「数奇屋」の床に掛け、お茶を点てたのです。
これ以降、珠光は独特な茶の湯を次々と編み出し、数奇屋と称する草庵の茶室が立案されてゆくことになります。
その結果、これまで書院造の中国式の茶室から、より日本化した茶室となり、日本の風土に合わせた、田舎にある農家造りのような侘びのある親しみ深い茶室「数奇造」が誕生しました。
その後、珠光の茶の湯は“草庵の侘び茶”と呼ばれるようになり、精神本位なお茶として、厳めしく形式主義の能阿弥の茶の湯とは異なり、奥の深いお茶となっています。
茶道とは、茶の湯の道の略称であり、多くの方が「茶道 (さどう)」と読んでおりますが、“ちゃどう”と呼ぶのが適切となります。
茶道の礎を気付いた能阿弥、人は皆平等であり、心と心を繋ぐ架け橋となる茶の湯を築いた村田珠光は、日本における茶道の開祖と呼べるでしょう。
ですが、日本の茶道の歴史を語るうえで、もう1人忘れてはならない人物がいます。
それは「武野紹鴎 (たけのじょうおう)」という人物です。
武野紹鴎
武野紹鴎とは、当時世界でも有数の自由都市として有名だった堺出身の茶人です。
彼が活躍した時代は、乱世と呼ばれる戦国時代真っ只中の1500年代になります。
武野紹鴎が注目を集めるようになったのは、弟子である千利休の研究が盛んに行われるようになってからであり、それまでは日の目を浴びることはありませんでした。
今では千利休と共に高校の歴史の教科書に名を連ねており、大学受験にも登場するほど有名な人物となり、茶道の歴史を語るうえで欠かせない偉人となっています。
武野紹鴎は、村田珠光の弟子であった藤田宗理から茶道を学び始め、その後、同じく珠光の弟子である十四屋宗悟と宗陳のもとで茶道について学んでいます。
ただ、藤田宗理のもとで茶道を学んでいたことは「山上宗二記」に記されているため、信憑性は高いのですが、十四屋宗悟と宗陳のもとで学んだことは「南方録」に記述されているものですので、やや信憑性が低いとされています。ですが、十四屋宗悟秘蔵の宗悟茄子という茶入れが五島美術館に存在するため、初めは藤田宗理のもとで学び、のちに十四屋宗悟と宗陳のもとで学んだという説が正しいのではないかと推測されています。
武野紹鴎は、堺で最も有名な茶人・鳥居引拙に次ぐ茶の湯の名人と称されており、「山上宗二記」には”紹鴎は、珠光と引拙に次ぐ古今の茶の湯名人なり”と記されています。
武野紹鴎は、茶の湯の名人と呼ばれる前は単なる金持ちのお茶好きだったのですが、だんだんと茶の魅力に魅入られ、茶の湯を本格的に学ぶようになり、最後には名人と呼ばれるまでになったのです。
そして、自身の息子・武野宗瓦、紹鴎の門弟のなかで1番の逸材と称される辻玄哉をはじめ、山本道勺、津田宗達、津田宗及、今井宗久、椋宗理、のちに千利休となる千宗易、三好宗三、三好実休、同じく笑岩、釣竿斎、そして三好家の家来であった松永弾正久秀といった歴史に名を連ねる偉人たちが彼のもとで学んでいます。
茶道といえば「千利休」というイメージの強い方も多かったと思いますが、歴史を振り返ることで茶道とは何か、どういう目的で誕生したのかが分かり、茶の湯の世界はとても奥が深いことが分かります。
茶道および茶の歴史と日本の歴史の年表
西暦 |
茶道・茶の歴史 |
補足 |
---|---|---|
729年 | 季御読経にて僧侶に引茶が振る舞われた。 |
後漢(紀元前59〜52年) |
760年 | 唐にて陸羽が「茶経」を完成させる。 | |
805年 | 最澄が茶の実を日本へ持ち帰り、日吉茶園に植えたとされる。 | |
815年 |
嵯峨天皇が大津の梵釈寺にて茶を振る舞われた。 |
この時代の茶は「抹茶」ではなく、茶葉をすり潰して固めた「団茶」でした。 |
816年 | 最澄が弟子に茶を送った。 | |
894年 | 遣唐使が廃止される。 | |
1191年 | 臨済宗の祖・栄西が宋より帰国。 |
このとき、栄西は茶の種を日本へと持ち帰り、禅宗と喫茶の法の普及を始める。 |
1192年 | 鎌倉幕府の成立 | |
1207年 | 明恵上人は栄西から送られてきた茶の種を栂ノ尾高山寺に植えた。 | |
1211年 | 栄西著「喫茶養生記」の完成 | |
1214年 | 栄西著「喫茶養生記」が源実朝に献上された。 | 中国より「抹茶法」が伝来。 |
1215年 | 栄西死去 | |
1219年 | 公暁によって源実朝が暗殺される | |
1239年 | 西大寺の叡尊鎮守八幡に供茶。西大寺にて大茶盛が始まる。 | |
1262年 | 叡尊が北条実時の招きにより、鎌倉へと向かっている途中、いろいろな場所でお茶を頂く。 | |
1271年 | 第一次蒙古襲来 | |
1281年 | 第二次蒙古襲来 | |
1320年 | 鎌倉円覚寺「仏日庵公物目録」にて唐物道具の記録がみられる。 |
会所で茶を嗜むようになったとされる。 |
1330年 | 鎌倉にて唐物を使った茶が流行していることを示す書状が見つかる。 | |
1338年 | 足利尊氏によって室町幕府が開かれる。 | 同年11月、足利尊氏は連歌会や茶の寄合を廃止。 |
1343年 | 「祇園社家記録」に闘茶を行った際の記録表などが残っている。 | |
1368年 | 足利義満が将軍となる。 | |
1403年 | 東寺門前にて庶民に「一服一銭」の茶を飲ませる茶売の記録が発見される。 | これ以降、茶売が盛んに行われていたと考えられている。 |
1422〜1423年 | 村田珠光が誕生。 | 村田珠光が古市澄胤に「和漢之さかいをまきちらす事」という内容の書状を送る。 |
1467年 | 応仁の乱 | |
1469年 | 古市胤栄が古市一族らと淋汗茶湯を楽しむ。 | |
1471年 | 能阿弥死去 | |
1476年 | 能阿弥の奥書がある「君台観左右帳記」が完成する。 | |
1481年 | 一休宗純死去 | |
1482年 | 足利義政の命により「東山山荘 (銀閣寺)」の造営が着手される。 | |
1502年 | 武野紹鴎の誕生 / 村田珠光死去 | 三条西実隆が角屋に四畳半座敷を作る。 |
1508年 | 古市澄胤死去 | |
1512年 |
朝鮮と永正条約を結ぶ。 |
金春禅鳳が「禅鳳雑談」を著し、作中に珠光のことを記している。 |
1516年 | 奈良で金春禅鳳らが宿で茶の湯を楽しんだことが「禅鳳雑談」に記されている。 | |
1522年 | 千利休が堺の商人「ととや」のせがれとして誕生。 | |
1525年 | 武野紹鴎が京へと移る。 | |
1526年 | 今川氏親が家法33条を定める。 | 「宗長日記」や「二水記」に下京茶湯者・村田珠光の記事がみえる。 |
1528年 | 阿佐井野宗端が明板の医書大全を刊行する。 | 武野紹鴎が初めて三条西実隆のところへ行く。 |
1533年 |
松屋久政・久好・久重の三代にわたる「松屋会記」が書き始められる。 |
|
1534年 | 織田信長の誕生 | |
1536年 | 豊臣秀吉の誕生 | |
1540年 | 千利休が武野紹鴎の弟子となる。 | 千利休を武野紹鴎に紹介したのは北向道陳だと言われています。 |
1543年 | 鉄砲伝来 | |
1554年 | 今井宗久にて「今井宗久茶湯日記抜書」が書き始められる。 | |
1555年 |
信濃川中島の戦い・厳島の戦い |
|
1556年 | 宗達が三好実休の茶会に招かれる。 | |
1566年 | 宗達死去 | |
1568年 |
織田信長が足利義昭を擁して京へ上がり、堺の町を軍事力で脅した。 |
年代不明だが、千利休はこのあたりから織田信長の御茶堂となったと言われています。 |
1569年 | 織田信長の「名物狩」が始まる。 | 2月21日に宗及は堺に進駐してきた信長の家臣を接待する。 |
1572年 | 宗及は三好康長ら50人を招いて茶会を催す。 | |
1573年 | 織田信長によって足利義昭が追放される。 | 11月23日、宗及は妙覚寺の茶会にて初めて信長と顔を合わせる。 |
1574年 | 宗久・利休・宗及が織田信長の茶頭となる。 | |
1575年 | 三河長篠の戦い | 4月3日、宗及・宗易は信長より蘭奢待を頂く。 |
1576年 | 織田信長、桃山城を築城。 |
11月21日、江月宗玩誕生 |
1577年 | 弱冠15歳のロドリゲス来日 | |
1578年 |
天王寺屋宗閑死去 |
|
1581年 | 織田信長より八種の茶道具を与えられた豊臣秀吉は、茶の湯を楽しむことを許可された。 | |
1582年 |
本能寺の変。 |
室床・にじり口の出現。 |
1583年 | 豊臣秀吉、大阪城を築城 | 待庵が完成 |
1585年 |
秀吉が関白となる。 |
村田珠光・武野紹鴎より受け継がれてきた「侘び茶」が千利休によって遂に完成する。 |
1586年 | 秀吉が黄金の茶室を使用した。 | |
1587年 | 豊臣秀吉がキリスト教の宣教師を追放する。 |
北野大茶の湯 聚楽第完成。 |
1588年 | 豊臣秀吉の命により「刀狩」が始まる。 | 山上宗二によって「山上宗二記」が記される。 |
1589年 | 千利休が大徳寺の山門を新しく建てた。 | |
1590年 |
豊臣秀吉が小田原の北条氏を攻める。 |
|
1591年 |
2月千利休が豊臣秀吉の命により切腹。 |
|
1592年 | 第一次朝鮮出兵 | 朝鮮出兵により、朝鮮半島の陶工たちが大勢日本へ渡ってくる。 |
1594年 | 豊臣秀吉から少庵召出状が送られ、千家が再興される。 | |
1597年 | 第二次朝鮮出兵 | |
1598年 |
豊臣秀吉によって「醍醐寺の花見」が催される。 |
|
1600年 | 関ヶ原の戦い | 千宗旦が春屋宗園より元叔の道号を受ける。 |
1601年 | ||
1603年 | 徳川家康が江戸に幕府を開く。 | |
1609年 | 小堀遠州が春屋宗園より大有宗甫の道号を受ける。 | |
1610年 | 平戸出帆のオランダ船が日本茶と中国茶を初めて欧州へと伝えた | |
1613年 | ロドリゲスがマカオへと渡る。 | |
1614年 | 大阪冬の陣 | 千少庵が無くなり、千宗旦が千家の跡を継ぐ。 |
1615年 | 大阪夏の陣にて豊臣氏が滅びる。 | 古田織部が切腹。 |
1634年 |
ロドリゲスがマカオで死去。 |
|
1644年 | 千宗旦四畳半座敷「又隠」を建てる。 | |
1646年 | 千宗旦が一畳台木座敷「今日庵」を建てる | |
1647年 | 遠州死去 | |
1648年 | 千宗旦が今日庵に鳳淋承章を招いて茶会を開催。 | |
1653年 | 1653年 | |
1656年 | 宗和死去 | |
1658年 | 千宗旦死去 | |
1661 | 片桐石州によって「わびの文」が書かれる | |
1680年 | 徳川第五代将軍に綱吉が就く | 「千利休茶湯書」が刊行される。 |
1690年 |
ドイツの外科医・ケンペル来日。 |
立花実山によって「南方録」が成立。 |
1694年 |
「奥の細道」完成 |
「古今茶道全書」が刊行される。 |
今回は茶道の歴史と年表についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
茶道の歴史を知ることで、先人たちがどのような気持ちでお茶を学んだり、嗜んだりしていたのかがお分かり頂けたかと思います。
年齢や性別、社会の格差などに捉われず、お茶を通じて心を通わせるための茶道は、いまを生きる現代人にとって無くてはならないものと言えるでしょう。
複雑な人間関係に悩んでいる方や仕事や家事、育児でストレスが溜まっている方など心と身体のバランスが乱れていると感じている方々はこの機会に茶道に触れてみてはいかがでしょうか。
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