マテ茶の栄養｜マテ茶の効能

南米では、野菜よりも肉を中心とした料理が多く、野菜が不足しがちです。

しかし、野菜不足に陥りやすい南米の人々の健康を守るため、古来よりマテ茶が飲まれています。そんなマテ茶には「飲むサラダ」という異名があり、南米の人々のみならず、今では世界各国の人々から愛されている飲料となりました。

飲むサラダ・マテ茶には、どのような栄養が含まれているのでしょうか？

マテ茶を日本茶や紅茶と比較すると、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル類が群を抜いて豊富に含まれています。また、女性にとって必要不可欠な鉄分や亜鉛などの含有量も高く、非常に優れた飲料だと言えます。また、ミネラル類のみならず、食物繊維やビタミン類なども他の飲料に比べると豊富に含まれています。
マテ茶には、２４種類に上るビタミンやミネラルと、１５種類ものアミノ酸や抗酸化物質を含んでいることがフランスのパリにあるパストゥール研究所の研究で明らかにされています。「飲むサラダ」や「百万人のロイヤルゼリー」と呼ばれる所以は、野菜不足を補うことが出来るほど豊富な栄養を含んでいるからだったのです。

マテ茶には、特有の栄養成分が存在します。それは「マテイン」です。
マテインとは、テオフィリンとテオブロミンの混合体です。

テオフィリンは、アルカロイドの１つで主に茶葉などに含まれています。テオブロミンの異体として知られており、テオフィリンがメチル化することによってカフェインになります。
テオブロミンも、テオフィリン同様アルカロイドの１つで、主にチョコレートやココアなどに含まれています。テオフィリン同様、メチル化によってカフェインになります。

マテインは、この２種の混合体なので、カフェインに似た働きを持っています。しかし、カフェインほど興奮作用がなく、むしろ肥満や神経系統の興奮を抑制しているのではないかと言われています。
マテインの主な効能は、利尿作用や血管を拡張する効果をはじめ、胃腸の働きを活発にしたり、ストレスやお通じの改善、さらに、飲み過ぎた翌日の辛い二日酔いや脂肪を燃焼させる効果などがあると言われています。
また、マテには肝臓の機能を向上させるクロル酢酸という成分が含まれており、さらに近年マテ茶には抗アレルギーの働きがあることが分かり、研究が進められています。

日本でも欧米食が進み、肉中心の食生活へと変わりつつあります。日本でも野菜不足が懸念されていますので、野菜を摂取しなかった日はマテ茶を飲んで不足した栄養を補ってみてはいかがでしょうか。

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