マテ茶と動脈硬化|マテ茶の効能

マテ茶には、ミネラルやビタミン、そして食物繊維が多く含まれており、「飲むサラダ」や「百万人のロイヤルゼリー」などの異名を持っています。さらに、野菜が不足しがちな南米の方々の健康を維持する必要不可欠な飲料として、親しまれ愛されています。

２０１２年にコカ・コーラから「太陽のマテ茶」という飲料が発売され、日本でも多くの著名人をはじめ、多くの人々から愛飲されるほどになりました。
そんなマテ茶ですが、なんと生活習慣病の要因となる動脈硬化を予防することが出来ると言われています。

様々な病気の要因となる動脈硬化は「沈黙の殺人者」という異名を持っています。それほどまでに動脈硬化は気付きにくい病です。動脈硬化によって引き起こされる心筋梗塞は、心臓部にある動脈・冠動脈が詰まってしまい、心臓に酸素や栄養成分が十分に行きわたらず、最悪の場合、心臓が止まってしまう心停止に陥る危険性があります。冠動脈が狭くなったとしても、自覚症状が現れないため、症状が現れたときには既に危険な状態に陥っている場合が多いです。これこそが、動脈硬化が「沈黙の殺人者」と言われる所以です。

動脈硬化が進行すると、高血圧や心臓肥大、心不全などの心臓に関する病が現れます。また、動脈硬化が原因で血管が狭くなり、心筋梗塞や脳梗塞などの病や血管が破れることによって引き起こるクモ膜下出血などの重大な病の原因になります。
動脈は、心臓から血液を全身に送る働きをしている血管です。しかし、動脈の働きは、血液を運ぶだけではなく、必要に応じて血液を心臓へ押し戻したりすることも出来る血管でもあります。動脈は、非常に柔軟でポンプのような役割を担っているので、もしコレステロールなどで動脈が狭くなってしまったり、破れてしまうと大変危険な状態になります。

動脈硬化の原因であるコレステロールには、LDL・HDL・VLDLの３種類に分けられます。その中でも最も注意しなければならないのが、LDLです。LDLは、肝臓で生成され、体内の各臓器へとコレステロールを運搬する役割があります。しかし、コレステロールの量が過剰だった場合、運ばれず、不必要となったコレステローが血管内に留まってしまい、動脈硬化を引き起こす原因となります。また、人間の体内に必ず存在する活性酸素などがコレステロールを異物だと感知し攻撃を加えると、コレステロールが酸化します。すると、マクロファージと呼ばれる白血球の１種が酸化したコレステロールを食べてしまうと、あぶく状の細胞へ変化し、血管内壁へと付着します。このあぶく状の細胞が増加することによって、血管内壁に付着していくと脂肪層と呼ばれる層が完成してしまいます。その結果、動脈硬化を引き起こすとも言われています。
では、動脈硬化を引き起こす要因となるコレステロールや活性酸素をどのように抑制させればよいのでしょうか？

マテ茶には、ビタミンやミネラル、食物繊維に抗酸化作用のあるポリフェノールなどが含まれています。
ビタミンCやポリフェノールには強い抗酸化作用があり、特にマテ茶はワインや日本茶などに比べ、ポリフェノールの含まれている量が豊富だと言われており、血液中のコレステロールや中性脂肪などを降下させる作用があります。また、老化の原因や動脈硬化の原因と言われる活性酸素の除去を行うことも可能です。
しかし、ビタミンCもポリフェノールも単体では効果を発揮しにくいため、より多くの栄養素を必要とします。例えば、マテ茶を高脂質の食事である肉料理と共に摂取することで、マテ茶に含まれているミネラルやビタミンなどが内臓機能を向上させ、新陳代謝を活発にし、脂質の吸収を抑制し、さらに水溶性の食物繊維が腸内環境を正常に保ってくれるため、動脈硬化を含む生活習慣病の予防や改善になります。

動脈硬化は、加齢と共にリスクが上がります。ですが、同じ年齢でも個人差によって動脈硬化がなりにくい人となりやすい人がいます。動脈硬化になりやすい傾向の方は、過度なストレスや飲酒、乱れた食生活や運動不足など不養生な生活が要因だと言います。
マテ茶で動脈硬化を予防するには、正しい食生活を送ることによって、絶大な効果がえられるので、是非マテ茶を動脈硬化などの生活習慣病の予防や改善目的で飲用なさる方は、食生活の見直しを行ってみてください。

スポンサーリンク