烏龍茶がもつ虫歯予防効果｜烏龍茶の効能

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6月4日から6月10日は虫歯予防デー！烏龍茶を飲んで虫歯を予防しよう！

 

1958年に日本歯科医師会が毎年6月4日から6月10日までを「歯と口の健康週間」を実施しています。一昔前は虫歯になる子供も多かったですが、現在では虫歯よりも歯周病になる子供が増加傾向にあると言われています。

 

では、虫歯や歯周病を予防ためにはどうしたら良いでしょうか。

 

虫歯を予防するためには、摂生な食習慣や適切な歯や口内のお手入れを行い、歯周病を予防するには咀嚼を増やすことが重要と言われています。そして、近年虫歯や歯周病対策として注目を集めている中国六大茶の1つである青茶に属する烏龍茶を食中もしくは食後に飲用すると、さらに虫歯や歯周病を予防する効果が向上することが判明し、巷で話題になっています。では、なぜ烏龍茶が虫歯や歯周病対策に効果があるのでしょうか。

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烏龍茶が虫歯や歯周病を予防することが出来る所以は烏龍茶特有の成分である「烏龍茶ポリフェノール」の持つ効能によるものです。烏龍茶ポリフェノールは半発酵と呼ばれる製法で生成される成分で単体のカテキン類が2個から10個ほど結合したことで新しい分子が生成されます。それが烏龍茶ポリフェノールです。

 

烏龍茶ポリフェノールには食事の際に摂取される脂質を体内に吸収されるのを防ぎ、体外へ排出する効能があります。そのため、ダイエットサポート飲料として最も注目を集めている成分でもあり、実際に烏龍茶を飲用して減量に成功した方々も大勢いらっしゃいます。

 

そんな烏龍茶ポリフェノールが2012年に大阪大学大学院歯学研究科から烏龍茶に含有されている烏龍茶ポリフェノールには虫歯を抑制する効果があることが発表されました。
この研究は18歳から43歳の男女31名を対象に行われ、毎食中に200ml、食後に100mlの烏龍茶を飲用するグループと同量のミネラルウォーターを飲用するグループに分かれてもらい、歯の表面に付着する歯垢の沈着度合を調査した結果、烏龍茶を飲用したグループの方がミネラルウォーターを飲用したグループと比べ、歯垢の沈着度合が低かったそうです。また、烏龍茶と同じ茶葉から製造されている緑茶にも虫歯を予防する効能があると言われていますが、烏龍茶ほどの効果が得られなかったそうです。

 

そもそも虫歯や歯周病の要因は歯の表面に付着する軟らかな堆積物によるものです。この堆積物とは食べ物を食べた際に出る食べかすのことを指し、その食べかすを栄養にして増殖や繁殖する菌や微生物によって、食べかすに含有される糖質が代謝されます。すると、酸が発生し、この酸の作用によって歯が溶けます。そして、その溶けた部分と歯を支える歯茎の狭い隙間に菌や微生物が入り込んでしまうと歯周病を引き起こします。

 

さらに細かく説明しますと、虫歯とは虫歯の要因となるミュータンス連鎖球菌(通称：虫歯菌)が口内へ細菌感染したことによって引き起こります。この菌はグルコシトランフェラーゼ(通称：GTase)という粘性の酵素を用いて、糖質から非水溶性のグルカンを生成し、これが虫歯菌と共に歯の表面に付着したものを歯垢と言います。この歯垢の中でミュータンス連鎖球菌は乳酸とデキストランという物質を生成し、乳酸の作用によって歯冠を覆っている硬い表皮性物質である琺瑯質を溶かし、その部分に巣食います。一方、デキストランという物質はミュータンス連鎖球菌が乳酸と共に長期間巣食うために彼らを保護する役割を担っています。これが歯牙の硬組織を侵す疾患である虫歯の成り立ちです。

 

烏龍茶に含有されている烏龍茶ポリフェノールには、虫歯の要因となるグルコシトランフェラーゼの働きを抑制させる効能があり、さらに烏龍茶に含有されているタンニンには殺菌効果があるため、口の中で繁殖する菌類を抑えて口臭を予防することが出来ます。

 

烏龍茶は他にも歯の琺瑯質を頑丈にするフッ素が含有されており、乳酸によって琺瑯質が溶けてしまうのを防ぐ効果があります。また、烏龍茶には殺菌効果を持つタンニン以外にカテキンも含有されているので、歯垢の形成を抑制し虫歯菌の増殖を未然に防ぐことが可能です。

 

虫歯菌の繁殖を防ぐことで、歯周病も予防することが出来るのでお口にトラブルを抱えている方は是非、烏龍茶を飲用してみてはいかがでしょうか。

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