烏龍茶がもつ貧血への効果|烏龍茶の効能
女性のおよそ1割の方が悩んでいると言われる貧血は30代や40代よりも10代から20代の若い世代によく見られる症状です。
貧血は誰にでも起こりうる症状のため軽く見られがちですが、実際は血液中の赤血球や血色素の濃度、ヘマトクリットの数値が通常より減少して状態ですので、倦怠感や疲労感、顔面蒼白などの症状が現れます。
また、重度の貧血になると日常生活に支障をきたしたり、他の病気のサインという可能性もありますので、貧血の症状が酷い場合は信頼できる医師へ相談することを推奨します。
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烏龍茶を飲むと貧血になりやすくなるって本当?
貧血とは、血液内に存在するヘモグロビンという鉄を含有する色素成分とタンパク質が結合した化合物が健康な人間よりも少ない状態を指します。ヘモグロビンの役割は血液の流れに乗って頭の先から足の先まで酸素を運搬することです。そのため、ヘモグロビンが少なくなってしまうと酸素を運ぶ能力が低下してしまうため、筋肉や臓器へ酸素が正常に供給されなくなり、倦怠感や動悸などといった症状が現れます。
貧血には様々な種類がありますが、その中でも特に多い貧血が鉄欠乏性貧血です。この貧血は何かしらの要因で体内の鉄分が不足してしまったことによって引き起こる貧血です。
次に多い貧血が出血性貧血です。こちらは月経や出血性の胃炎、出血を伴う痔など慢性的な出血性の疾患によって引き起こる貧血です。出血性貧血は鉄欠乏性貧血へ移行するので、鉄分不足にならないように注意する必要があります。
他にも再生不良性貧血や鉄芽球性貧血、悪性貧血、溶血性貧血などが挙げられますが、これらの貧血を引き起こしている可能性がある場合は直ちに大きな病院で受診してもらってください。
鉄欠乏性貧血は鉄分不足によって引き起こるのですが、美容と健康に良いと言われる烏龍茶には、なんと鉄分の吸収を阻害する成分が含有されていると言われています。
なぜ、烏龍茶を飲用すると鉄分不足に陥ってしまうのでしょうか。
烏龍茶と貧血の意外な関係とは?
烏龍茶が貧血を引き起こすと言われる所以は烏龍茶に含有されている成分にあります。
烏龍茶にはカテキンやカフェイン、タンニンなどが含まれており、これら3つの成分は特に妊娠中や授乳中の女性が摂取するのを控えるように注意喚起されている成分でもあります。
カフェインには鉄分の吸収を妨げる効果があり、さらに自律神経の1つである交感神経を刺激し、血管を縮める効能があります。また、カフェイン同様タンニンにも鉄分の吸収を阻害する働きがあります。タンニンの分子構造が鉄分と結合しやすい形状となっており、摂取した鉄分がタンニンと結合してしまい、タンニン鉄と呼ばれる成分へ変化してしまうと、栄養成分を吸収する腸でも吸収しにくくなり、そのまま体外へ排出されてしまいます。それを防ぐため、カフェインやタンニンが含有されている烏龍茶をはじめ、紅茶や緑茶などの飲み過ぎには注意しましょう。
ここで1点注意して頂きたいのが、ヘム鉄と非ヘム鉄に関する違いです。鉄分はタンニンが含有される烏龍茶と共に摂取してしまうと鉄分が正常に吸収されなくなり、貧血を引き起こす要因となります。しかし、ヘム鉄はタンニンと共に摂取しても体内へ吸収されますので烏龍茶と共に摂取しても問題ありません。では、ヘム鉄と非ヘム鉄の違いとは何なのでしょうか?
ヘム鉄と鉄分の違いとは?
人間の体内には常に3gから5gほどの鉄分が存在します。
鉄分はおよそ0.72mgしか体外へ排出されないため、規則正しい食生活を送っている方は不足することはありません。しかし、女性は1月に1度必ず月経がやってきます。そのため、女性は月経を迎える度に20mgから30mgの鉄分が失われてしまいます。そのため、女性は1日に12mg、男性は10mgの鉄分を摂取する必要があります。
しかし、コッテリした食事と相性の良い烏龍茶を同時に摂取してしまうと、鉄分の吸収が正常に行われず、身体が鉄分不足に陥ります。そこでお勧めなのがヘム鉄です。
ヘム鉄は烏龍茶に含有されるタンニンの影響を受けずに体内へ吸収されるので貧血を気にせず食事を楽しむことが出来ます。ヘム鉄は肉類や魚類といった動物性の鉄分であり、海藻や野菜に含有されている鉄分は非ヘム鉄となります。
しかし、妊娠中や授乳中の女性は肉類や魚類の摂取を控えなければなりません。その理由は、レバーなどにたっぷり含まれるビタミンAです。ビタミンAを過剰に摂取してしまうと奇形児になるリスクが高くなります。
烏龍茶に含有されているカフェインは鉄分の吸収に必要なビタミンCも体外へ排出する働きがあるので気を付けなければなりません。ですが、烏龍茶の脂質をぴったり吸着し、体外へ排出する効果はとても魅力的な効果でもあります。もし、烏龍茶を食事中に飲用する場合は、1杯から2杯と定め、ビタミンCと共に摂取するか、もしくは食事の前後1時間は飲用しないようにすると貧血にならずに済みます。是非、烏龍茶の適量を守り、健やかな生活を過ごしましょう。
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