緑茶は妊娠中授乳中に飲んでも大丈夫なのか｜緑茶の効果効能

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日本といえば、やはり「緑茶」ですよね。

 

緑茶は苦みと渋み、そして甘みのバランスが絶妙に取られたほんのりとした苦みを持つさっぱりとした爽やかなお茶です。一般的にお茶の苦みや渋み、甘みなどを表現しているのはカテキン、カフェイン、アミノ酸と言われています。

 

もちろん緑茶も例外ではなく、緑茶のバランスの取れた絶妙な味のバランスもカテキンやカフェイン、アミノ酸といった成分で表現されています。さらに健康や美容を維持するために必要不可欠なビタミン類やミネラル類も含有されているので、積極的に飲用したいお茶でもあります。

 

しかし、緑茶には苦みを表現するためのカフェインが含有されているため、妊娠中や授乳中の女性や何かしらの疾患を抱えている方の飲用は注意が必要になります。
では、緑茶に含有されているカフェインは妊娠中及び授乳中の女性にどのような影響を与えるのでしょうか。

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カフェインとは？

 

よく受験勉強や運転中の居眠りなどを防ぐためにコーヒーや紅茶などを飲用した経験は、誰しも1度は経験していることかと思います。

 

昔からコーヒーや紅茶などにはカフェインの効果によって、眠気を解消することが出来ると言われており、居眠り防止に一役買っていました。
また、カフェインには、集中した神経系の中心部である中枢神経を興奮させ、五感及び精神機能、運動機能を向上させ、眠気や倦怠感を解消させる作用の他に、体内に溜まった老廃物などを体外へ排出させる利尿効果や胃液の分泌を促進させ、消化を促したり、自律神経の1つである副交感神経や運動機能を向上させることが出来る骨格筋を刺激し、基礎代謝促進と疲労回復効果が得られます。

 

しかし、カフェインは過度に摂取してしまうと命を危険に晒す可能性を有するたいへん危険な栄養成分でもあります。

 

カフェインを過度に摂取した場合、過度な胃液の分泌によって胃壁を保護している胃粘膜が弱まり、胃が炎症してしまったり、優れた利尿効果によって生命維持活動に必要なビタミン類やミネラル類を体外へ排出してしまい、肌トラブルを引き起こす可能性があります。

 

また、カフェインは鉄分の吸収を阻害するため、貧血を招き、さらにカルシウムを骨から奪ってしまうため、骨を脆くしてしまい、骨粗鬆症などの病を誘発させる場合があります。
さらに酷くなると、注意力が散漫になり、頭痛や吐き気などといった禁断症状を引き起こしたり、視覚や聴覚に異常が現れ、最悪の場合、カフェインが要因となって死に至る危険性もあります。
そのため、健康な方でもカフェインが含有されている飲料及び食品の摂取には気を遣う必要があります。
中でも妊娠中や授乳中の女性のカフェイン摂取はたいへん危険ですので注意が必要です。

 

なぜ、妊娠中や授乳中の女性はカフェインの摂取にそこまで気を遣う必要があるのでしょうか。

 

 

 

妊娠中及び授乳中の女性がカフェインの摂取を控えなくてはいけない理由とは？

 

妊娠中及び授乳中の女性がカフェインの摂取に気を遣う理由は、カフェインの効能によって胎児や乳児へ悪影響を与える危険性があるからです。

 

カフェインを妊娠中の女性が摂取した場合、胎盤を通じて胎児へとカフェインが送られます。胎児に取り込まれたカフェインは胎児の中枢神経を刺激し、覚醒及び興奮させます。さらに、子宮内の胎児発育遅延を招く危険が高くなると言われています。
また、カフェインはカルシウムを体外へ排出したり、タンニンと結合し鉄分の吸収を阻害させるため、カルシウムと鉄分を大量に必要とする母体にも悪影響を与えます。

 

授乳中の女性がカフェインを摂取した場合、母乳を通じて乳児の体内へ送られます。
母乳は血液で作られます。しかし、コーヒーや緑茶の飲用によって体内に摂取されたカフェインは血液に入り込み、母乳の一部となって乳児の体内へ取り込まれます。
乳児は大人と違い、カフェインを分解する能力が未発達のため、体内に蓄積されてしまいます。すると、カフェインによって乳児が興奮し、情緒不安定な状態に陥り、夜泣きなどの症状を引き起こす可能性があります。

 

では、妊娠中や授乳中はカフェインが含有されている緑茶やコーヒーなどの飲用は避けた方が良いのでしょうか？
ですが、今まで飲用していた緑茶やコーヒーなどの飲料を飲めなくなると母体にもストレスが掛かってしまいます。
ストレスは胎児にも良くありませんし、母体にも悪影響を与えます。そこで妊娠中及び授乳中の女性が1日に摂取しても良いと言われるカフェイン量が世界基準で定められています。

 

 

 

妊娠中や授乳中の女性は1日どのくらいのカフェインを摂取して良いのか

 

世界保健機関のWHOでは、1日に300mgまでならばカフェインを摂取しても良いと定めています。この基準は日本でも取り入れられており、コーヒーならば1日に最大で2杯までなら飲用可能となっています。
緑茶のカフェイン含有量は以下の通りです。

 

・玉露	・・・　150mlあたり180mg
・抹茶	・・・　150mlあたり48mg
・緑茶	・・・　150mlあたり30mg
・ほうじ茶	・・・　150mlあたり30mg
・番茶	・・・　150mlあたり30mg
・玄米茶	・・・　150mlあたり15mg

 

※茶葉からの抽出時間及び抽出方法によって多少誤差が生じます。

 

妊娠中や授乳中の女性が緑茶を飲用する際は、玉露は避けるべきでしょう。
コーヒーはドリップ式ならば150mlあたり100mg、インスタントならば150mlあたり65mgとなっており、インスタントコーヒーならば1日に最大で2杯までならば飲用可能ですから、緑茶に換算するとおよそ6杯は飲用可能(緑茶100mlあたり20mgの場合)ということになります。

 

日本人にとって緑茶は日常生活に欠かすことが出来ない飲料です。
しかし、カフェインが含有されている緑茶の飲用は妊娠中や授乳中の女性は控えなくてはなりません。
近年技術の向上に伴い、カフェインが含まれていない緑茶も販売されるようになりました。
もし、緑茶の飲用を戸惑っていらっしゃるお母さん方がいらっしゃいましたら、この機会に是非ノンカフェインの緑茶を飲用してみてはいかがでしょうか。

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