緑茶の色の変色について｜緑茶の効果効能

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緑茶はご飯との相性が抜群なので、よく運動会や遠足、お父さんや子供のお弁当と一緒に水筒に入れて持たせるお母さんもいらっしゃるかと思います。
しかし、喉が渇いて緑茶を水筒からコップへ注ぐと、透明感のある鮮やかな緑色ではなく、麦茶のような茶色をした緑茶へと変化し、悪臭を漂わせているなんて経験はありませんか？

 

それは、緑茶が水筒に入れられたことによって酸化し、変色及び異臭を放っているのです。
なぜ、緑茶が緑色から茶色へと変色してしまったのでしょうか？また、緑茶の変色を防ぐ方法はないのでしょうか。

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緑茶の色って何色なの？

 

緑茶といえば、透き通るような透明感のある鮮やかなグリーンを想像されるかと思います。ですが、緑茶には様々な種類があり、ほうじ茶や玄米茶などは緑茶の1種ですが、抽出された水色は茶色をしています。

 

緑茶の茶葉をお茶パックに入れて水に漬けると、茶葉からふんわりと黄緑色っぽい抽出液が出てきます。これは緑茶に含有されている黄色フラボノイドによるものです。

 

フラボノイドとは、別名「ビタミンP」と呼ばれており、植物に含有されている色素成分の総称でもあります。フラボノイドは黄色の色素を持っていることからラテン語の「Flavus」から命名されました。

 

では、なぜ、緑茶は黄色ではなく緑色なのかと言いますと、製茶の工程で破壊された茶葉の組織による濁りだったのです。
なので、蒸しが浅くて硬くよれた緑茶の茶葉から抽出される水色は黄色の緑茶となり、深蒸し茶のように蒸しが深くて茶葉が細かくて粉々に粉砕している茶葉ほど深い緑色をした緑茶となります。

 

緑茶の正しい色が分かったところで、なぜ緑茶が変色するのかをご紹介します。

 

 

 

緑茶が茶色く変色する理由とは？

 

緑茶がなぜ茶色惜しくは赤褐色に変色してしまったのかと言いますと、その要因は保温性に富んだ水筒に緑茶を淹れたことで通常よりも高い温度の状態が長時間保たれ、緑茶に含まれているある成分が酸化し、緑色から茶色へと変色させていたのです。
その「ある成分」とは、緑茶の主成分の1つである渋み成分のカテキンです。

 

なぜ、カテキンは高温の状態が長時間続くと酸化するのでしょうか。

 

カテキンは優れた抗酸化力を持つ成分です。抗酸化作用を有する成分は自身が盾となって酸化することで、他の物質が酸化するのを阻止することが出来ます。
そのため、緑茶は非常に酸化しやすい飲料と言われています。

 

緑茶を保温性に富んだ水筒に注ぐと、酸化が促進され、麦茶や紅茶のような茶色へと変色します。さらに渋みや苦みが強く感じられるようになるため、飲用することが困難となります。
緑茶は、酸化が進行すると、互いに結合し合い、タンニンが生成されます。このタンニンこそが緑茶を茶色に変色させていた犯人だったのです。
さらにタンニンは渋み成分であるため、強烈な渋みを有する緑茶となるのです。

 

では、タンニンとなってしまったカテキンを元の状態へ戻すことは出来るのでしょうか？

 

 

 

変色してしまった緑茶は元に戻るの？また、その対応策とは？

 

カテキンが酸化されたことによって誕生したタンニンをもう一度カテキンに戻す方法はありません。
しかし、カテキンの酸化を予防する方法はございます。
その方法をご紹介したいと思います。

 

�@緑茶は冷ましてから水筒へ注ぐ方法。
こうすることで、緑茶の酸化を軽減させることが出来るので、長時間緑色の緑茶の状態を維持することが出来ます。

 

�Aお湯と緑茶の茶葉を分けて持って行き、出先で緑茶を淹れる方法。
お湯のみを淹れた水筒とティーバッグの緑茶を別々に持ち歩き、喉が渇いた際にティーバッグを水筒へ投入し、シャカシャカとシェイクすると良いでしょう。しかし、この方法の場合、すぐに水筒のお茶を飲み切ってしまわないと酸化してしまう可能性がありますので、ご注意ください。

 

緑茶は非常に酸化しやすい飲料です。
コンビニエンスストアやスーパーなどで販売されている緑茶は酸化せずに鮮やかな緑色をしているのは、市販の緑茶には酸化防止剤としてビタミンCが添加されているためです。
ですが、自宅でビタミンCの添加はそう易々と出来ません。
ですので、緑茶を酸化させないように工夫する必要があるのです。

 

これから暑い夏がやってきます。水筒には緑茶が淹れられている方も少なくないのではないでしょうか。冷たい状態ならば緑茶の酸化速度が低下するので安心ですが、秋や冬にかけて緑茶をホットで持ち歩く際は、細心の注意を払って持ち歩くようにしましょう。

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