緑茶の栄養成分|緑茶の効果効能
緑茶は日本の食卓になくてはならないお茶の1つです。
1191年に栄西によって中国から伝わったチャノキが日本各地に広まり、今では北は新潟県、南は鹿児島県に至るまで全国各地で緑茶の生産が行われています。
もちろん原産国の中国でも緑茶はたいへん人気が高く、中国六大茶の1つに数えられています。
さらに、現在では日本や中国だけではなく、アメリカやドイツ、シンガポールなどでも緑茶旋風が巻き起こっており、今や世界各国で愛飲されているお茶となっています。
なぜ緑茶が世界各国で人気を集めているのでしょうか。
その秘密は緑茶に含まれている栄養成分にあります。いったい緑茶には、どのような栄養成分が含有されているのでしょうか。
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優れた効果や効能を有する緑茶の栄養成分とは?
緑茶に含まれる栄養成分とは?
世界各国で人気を集める緑茶ですが、緑茶とは製茶の1つであり、無発酵製法で製造されたお茶は全て緑茶となります。
そのため、皆さんご存知の抹茶や煎茶、玉露に番茶、そしてほうじ茶などは全て緑茶となります。ですが、皆さんもお気付きかと思いますが、ほうじ茶と抹茶、煎茶など緑茶毎に香りや風味が異なるように、緑茶に属する全てのお茶にはそれぞれ含有されている栄養成分にばらつきが生じます。
そこで、最もポピュラーな緑茶として知られる「玉露」「抹茶」「煎茶」「玄米茶」「番茶」「ほうじ茶」の6つの緑茶に含有されている栄養成分を比較してみました。
玉露
日本で生産されている緑茶の中でも最高級品として取り引きされている玉露はたいへん稀少な緑茶として知られています。
玉露に含有されている栄養成分は以下の通りです。
・ナイアシン | :0.6mg |
・ビタミンB1 | :0.02mg |
・ビタミンB2 | :0.11mg |
・ビタミンC | :19mg |
・葉酸 | :150μg |
・マンガン | :4.6mg |
・カリウム | :340mg |
(茶葉10gに対し、60度のお湯を60mlで浸出した場合の栄養素)
抹茶
安土桃山時代の茶人として有名な千利休によって大成された抹茶は日本だけではなく海外からも絶大な人気を誇っています。
抹茶に含有されている栄養成分は以下の通りです。
・ビタミンA | :114μg |
・ビタミンE | :1.69mg |
・ビタミンK | :174μg |
・ビタミンB1 | :0.04mg |
・ビタミンB2 | :0.08mg |
・ビタミンC | :3.6mg |
・葉酸 | :72μg |
・鉄 | :1.02mg |
・カリウム | :162mg |
(粉末タイプの抹茶6gの場合の栄養素)
番茶
最もポピュラーな緑茶です。晩茶とも呼ばれており、遅い時期に摘み取られた茶葉を用いて作られていたためにこのような名称で呼ばれていました。現在では固い茶葉や古くなった茶葉で作られる緑茶を番茶と呼びます。
番茶に含有されている栄養成分は以下の通りです。
・ビタミンB2 | :0.03mg |
・ビタミンB6 | :0.01mg |
・ビタミンC | :3mg |
・葉酸 | :7μg |
・マンガン | :0.19mg |
・カリウム | :32mg |
・鉄 | :0.2mg |
(番茶の茶葉15gに対し、90度のお湯650mlで0.5分浸出させた場合の栄養素)
ほうじ茶
番茶や煎茶などの緑茶をこんがりと褐色になるまで強い火力で焙煎した緑茶です。
麦茶のような香ばしさを持つほうじ茶は食後に最適です。
ほうじ茶に含有されている栄養成分は以下の通りです。
・ビタミンB2 | :0.02mg |
・ナイアシン | :0.1mg |
・葉酸 | :13μg |
・マンガン | :0.26mg |
・カリウム | :24mg |
・カルシウム | :2mg |
(ほうじ茶の茶葉15gに対し90度のお湯650mlで0.5分浸出した場合の栄養素)
玄米茶
ほうじ茶と同じく香ばしい香りを漂わせる玄米茶も緑茶の1つです。白米を蒸して乾燥させたものをこんがりと炒り、そこへ番茶や煎茶を加えたお茶が玄米茶です。
玄米茶に含有されている栄養成分は以下の通りです。
・ビタミンB2 | :0.01mg |
・ビタミンB6 | :0.01mg |
・ビタミンC | :1mg |
・葉酸 | :3μg |
・マンガン | :0.15mg |
・カリウム | :2mg |
・カルシウム | :2mg |
(玄米茶の茶葉15gに対し、90度のお湯650mlで0.5分浸出させた場合の栄養素)
煎茶
最も一般的な製法で製造される緑茶の中の緑茶として知られる煎茶は万人に好まれる緑茶です。煎茶に含有されている栄養成分は以下の通りです。
・ビタミンB2 | :0.05mg |
・ビタミンB6 | :0.01mg |
・ビタミンC | :6mg |
・葉酸 | :16μg |
・ビオチン | :0.8μg |
・マンガン | :0.31mg |
・カリウム | :27mg |
・カルシウム | :3mg |
(煎茶の茶葉10gに対し、90度のお湯430mlで1分間浸出させた場合の栄養素)
緑茶にはこの6種類以外にも新茶や芽茶、玉緑茶など様々な種類の緑茶が存在します。
そして、どの緑茶にもミネラルやビタミンが含まれており、優れた効果や効能を発揮します。
また、全ての緑茶に共通して含有されているカテキンやタンニン、カフェインといった栄養成分には生活習慣病や老化を予防する効能や抗ガン及び抗菌作用などといった効果があります。
他にもテアニンという緑茶の旨味成分にはリラクゼーション効果が期待出来ますので、ホッと一息つく際は緑茶を飲用すると良いでしょう。
ですが、カフェインは中毒性が高いので、いくら健康に良いからと言っても過度な飲用は命の危険に関わるため、注意が必要です。しかしならが、ジュースやコーラなどといった糖質がたっぷり含まれた飲料を飲むよりも健康や美容に良いので、適量を守って飲用してみてはいかがでしょうか。
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