緑茶のカテキン含有量｜緑茶の効果効能

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緑茶は渋みと苦み、そして甘みに旨味のバランスが絶妙な素晴らしいお茶です。
緑茶は古くから日本人の食卓に欠かすことが出来ない飲料の1つで、麦茶とは違い1年をとして味わうことが出来るのも最大の魅力です。
そんな緑茶には強力な抗酸化作用があり、その効果や効能は多岐に渡ります。

 

そんなカテキンですが、緑茶以外にもコーヒーや赤ワイン、烏龍茶などの飲料の他にリンゴや柿などのフルーツにも少なからず含有されています。

 

しかし、「カテキンと言えば緑茶、緑茶と言えばカテキン」と言われるように、なぜ緑茶のカテキンがここまでピックアップされているのでしょうか。

 

緑茶に含まれるカテキンの含有量及びカテキンの持つ殺菌力をご紹介したいと思います。

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緑茶に含まれるカテキンの含有量

 

緑茶は5月の始めに「一番茶」がチャノキから摘み取られ、6月から7月にかけて夏摘み茶が摘み取られます。

 

夏摘み茶とは、夏の初めから夏の間にかけて太陽から降り注ぐ強い日差しに照らされた茶葉から製造される緑茶のことです。ギラギラと輝く太陽から降り注ぐ力強い日差しをたっぷり浴びた茶葉は光合成が盛んになり、カテキンが豊富に生成されます。

 

そのため、一番茶と比べ、夏摘み茶には15％から20％ほど多くカテキンが含有されています。

 

静岡県にある農業技術研究機構の野菜茶業研究所から緑茶の中で最もカテキンの含有量の多い茶葉は「三番茶」ということが明らかにされました。
5月の始めに摘み取られる一番茶と呼ばれる新茶にはカテキンが17.25％含有されているのに対し、三番茶には21.32％も含有されていることが明らかにされたのです。

 

新茶はフレッシュで瑞々しい爽やかな香りと渋みや苦みが抑えられた甘い味わいを持つ緑茶なので、老若男女問わず絶大な人気を誇ります。
しかし、カテキンは太陽の光を浴びることで増加するため、6月から7月の夏場にかけて降り注ぐ太陽の力強い日差しによって生成されるカテキンは、一番茶よりも二番茶及び三番茶の方がカテキンの含有量が高くなるのです。

 

そして、成熟した3枚目から4枚目の葉よりも1枚目や2枚目の若い葉の方がカテキンの含有量が多くなっており、さらに、日光に当たらず成長する高級緑茶の玉露よりも煎茶の方がカテキンの含有量が多い傾向にあります。

 

先程カテキンはコーヒーや紅茶などにも含有されているとご紹介しましたが、カテキンは茶葉が発酵すると減少してしまうため、同じチャノキの茶葉から製造される烏龍茶や紅茶のカテキン含有量は緑茶と比べ、低くなります。
その結果、「カテキンといえば緑茶、緑茶と言えばカテキン」と呼ばれるようになったのです。

 

 

 

緑茶に含まれるカテキンの種類とは？

 

緑茶の渋み成分であるカテキンは、昔から「タンニン」と呼ばれています。
緑茶からカテキンが発見されたのは1929年に理化学研究所の辻村博士らによってその存在が明らかとなり、現在では「茶カテキン」という名で呼ばれています。

 

カテキンはフラバノール類の1種です。
緑茶には、主にエピカテキン・エピガロカテキン・エピカテキンガレート・エピガロカテキンガレートの4種類含有されており、茶葉の加熱処理を行う工程の際に、エピカテキンはカテキンに、エピガロカテキンはガロカテキンなど「エピ」が外れ、違う物質に変化します。
そのため、始めの4種類と合わせて合計8種類のカテキンが緑茶に含有されていることになります。

 

特に緑茶にはエピガロカテキンガレートの含有量が著しく、含有されている茶カテキンのおよそ半数以上を占めています。

 

 

 

カテキン類の特徴

 

緑茶には4種類のカテキンが含有されており、それぞれ違った働きを持っています。
では、これら4種類のカテキンはどういった効果や効能を有しているのでしょうか。

 

�@エピカテキン
通称「EC」と呼ばれる無色のエピカテキンは、苦みを司るカテキンです。
分子式は「C15H1406」となっており、強力な抗酸化作用や抗ガン及び抗菌などの効果や効能を持っています。緑茶への含有量はおよそ6.4％となっています。

 

�Aエピガロカテキン
通称「EGC」と呼ばれる無色のエピガロカテキンは、弱めの渋み成分です。
分子式は「C15H1407」となっており、エピガロカテキンを大幅に上回る非常に強力な抗酸化効果を有しています。さらに、抗ガン及び抗菌作用などエピカテキンと同様の効果や効能を有しています。
緑茶への含有量はおよそ19.2％となっています。

 

�Bエピカテキンガレート
通称「ECG」と呼ばれる無色の渋み成分は、分子式「C22H18O10」となっています。
こちらも上記2つと同じく強力な抗酸化作用を持っており、抗ガン及び抗菌作用などを輸しています。緑茶への含有量はおよそ13.7％となっています。

 

�Cエピガロカテキンガレート
通称「EGCG」と呼ばれる無色の成分です。分子式は「C22H18O11」となっており、易カテキンやエピガロカテキンを大幅に上回る強力な抗酸化力を有しています。また、強力な収斂作用や抗ガン及び抗菌作用などを有しており、緑茶への含有量はおよそ59.1％を占めています。

 

 

 

カテキンの殺菌力とは？

 

カテキンの種類や主な効果や効能をご紹介しましたので、続きましてカテキンの殺菌力をご紹介します。

 

カテキンは烏龍茶や赤ワインなどにも含有されていますが、緑茶ほど良質なカテキンは含まれておりません。

 

緑茶のカテキンの中で最も優れた効果や効能を持つエピガロカテキンガレートは高い有効性を持つ成分であり、よく「緑茶でうがいすると風邪やインフルエンザにならない」「緑茶を飲むと酔い覚ましになる」などはこのエピガロカテキンガレートの持つ効果や効能によるものだったのです。
また、非常に強力な抗酸化力によって生活習慣病や老化の予防及び改善、免疫力の向上や中性脂肪を抑えるなどといった効果や効能もカテキンの優れた殺菌力によるものです。

 

そのため、1日に3杯から5杯の緑茶を飲用することで毎年冬になると大流行するインフルエンザの感染を抑制し、さらに若返りのビタミンとして知られるビタミンEや美容日が明と呼ばれるビタミンCを大幅に上回る抗酸化能力を持つため、史上最強の抗酸化成分と呼ばれています。

 

しかし、カテキンは空腹時に摂取すると副作用を引き起こしたり、高濃度のカテキンを摂取したことで肝機能障害を引き起こす可能性が示唆されています。
また、緑茶にはカテキン以外にも中毒を引き起こす可能性を持つカフェインが含有されているので、過度な飲用は命を危険に晒す可能性があります。

 

緑茶には優れた殺菌力や抗酸化力を持つカテキンがたっぷり含まれています。
しかし、緑茶にはカフェインも含有されているので、大量に摂取するのはとても危険ですので適量を守って飲用するように心掛けましょう。

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