緑茶の賞味期限と保存方法|緑茶の効果効能
緑茶の本場である中国では、古来より「養生の仙薬」として解毒や不老長寿の妙薬として多くの人々から時代を超えて愛されてきました。
緑茶が栄西の手によって中国から日本へ伝来し、1214年に栄西自身の手によって記された「喫茶養生記」の中で緑茶を「茶は養生の仙薬なり、延齢の妙術なり」と緑茶の持つ効果や効能を説いています。
緑茶には、強力な抗酸化力を持つカテキンやリラクゼーション効果のあるテアニン、美容と健康に効果的なビタミンEやビタミンCなどが豊富に含有されており、それらの栄養成分は、抗ガン作用や殺菌・消臭効果、抗アレルギー作用をはじめ、美白及び美肌などといった美容効果や生活習慣病などの予防と改善に効果的です。
そんな優れた効果や効能を有する緑茶ですが、正しい保存方法や賞味期限を過ぎるとこれらの効果や効能を得ることが出来ません。
そこで、今回は緑茶の茶葉の賞味期限及び正しい保存方法を分かりやすくご説明したいと思います。
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緑茶の茶葉の賞味期限と正しい保存方法をご紹介
緑茶の賞味期限とは?
緑茶の持つ爽やかでスッキリとした香りとほろ苦くも甘い味わいを堪能するためには賞味期限や正しい保存方法を知っておくと、購入した緑茶を最後まで最高の状態で嗜むことが出来ます。
緑茶はパリパリと乾燥しているため、乾物と勘違いされがちですが、茶葉には3%ほどの水分が含まれています。
この水分量は賽の目にカットして干した餅菓子の「霰餅」とほぼ同量の水分量であり、見た目に変化はなくとも着実に香りや風味の劣化は進行されています。
ですので、緑茶の茶葉が安かったからといって大量に購入するのはあまりオススメ出来ません。出来る限り、緑茶の茶葉はこまめに購入し、14日以内に使い切る方が良いでしょう。
緑茶の賞味期限は種類や銘柄によって若干の違いはございますが、緑茶の茶葉が詰められているパッケージの裏面に賞味期限が記載されていますので未開封の場合はこの年月日までに使い切るようにしましょう。
もし、開封してしまった場合は、緑茶は非常に湿気に弱く、臭い移りや変質しやすい特性を持っています。そのため、開封後は賞味期限に関わらず早めに使い切ってしまうのが得策です。先ほども言いましたが、2週間以内には使い切ってしまうのが良いでしょう。
大体の緑茶の茶葉は開封後2週間から1か月以内で飲み切れる量をパッケージに詰めています。ですので、パッケージのサイズが小さめの場合ならば2週間以内、大きめのパッケージの緑茶ならば1か月以内ならば美味しく飲用することが可能となっています。
では、緑茶の賞味期限が判明したところで、正しい保存方法をご紹介します。
緑茶の正しい保存方法とは?
緑茶の賞味期限が意外にも短いということを先ほどご説明させて頂きましたので、続きまして、緑茶の鮮度を保つことが出来る適切な保存方法をご紹介します。
緑茶は、湿度・温度・空気・光の4種類の影響を受けやすい食品ですので、高温かつ多湿及び直射日光の当たる場所での保存は避けましょう。
緑茶の茶葉の鮮度を保つためには、まず空気が乾燥しており、光が遮断できる環境を整えることが必須です。
そこで「カン・タン」と呼ばれる保存方法で緑茶の茶葉を保存することで、いつでもフレッシュで瑞々しい緑茶を堪能することが出来るようになります。
では「カン・タン」とはどんな保存方法なのでしょうか。
「カン・タン」とは、「お茶の入った缶の中に入れて、短期間で使い切る」という意味です。
数ある保存方法のなかでも手間暇がかからず、最も手軽に行える保存方法ですので、ご自宅でも職場でもどこでも行うことが出来ます。
では、普段飲用する緑茶の保存方法はどうしたら良いのでしょうか。
日常的に緑茶を飲用する方は専用の茶缶もしくは密閉性の高い陽気で茶葉を保管するのがオススメです。茶缶の選び方は、蓋ががっちりと閉まるものであり、尚且つ中蓋があるものがあるもの、もしくは茶葉の量に対して容器が大き過ぎないのが選ぶポイントとなっています。
緑茶は臭いが移りやすいので、異なる茶葉を入れていた茶缶を使用する場合は、事前に茶缶の内部の臭いを嗅ぎ、残り香の有無を調べると良いでしょう。
緑茶を保存する際は冷蔵庫や冷凍庫は避けた方が良いでしょう。冷蔵庫や冷凍庫は温度が一定ですが、開閉度合や様々な食品が入っているので緑茶の茶葉に臭いが移ってしまったり、湿気らせてしまう危険性があります。出来れるだけ、茶箪笥などの冷暗所で管理しましょう。
緑茶の賞味期限が切れていたら?
緑茶の正しい保存方法をご紹介したところで、続きまして賞味期限が切れてしまった緑茶の茶葉の使い道をご紹介します。
緑茶の茶葉は以前ご紹介した緑茶の茶葉の活用法に記述した通り、お掃除や消臭剤として使用すると良いでしょう。
ですが、今回は緑茶の茶葉を使ったアロマテラピー「茶香炉」をご紹介します。
材料は賞味期限の過ぎてしまった緑茶とライター、アロマキャンドル、そしてアロマスタンドもしくは茶香炉です。
@ | アロマスタンドもしくは茶香炉に緑茶の茶葉を入れます。 |
A | アロマキャンドルにライターを用いて火を着けます。 |
B | 緑茶の茶葉は焦げやすいので、こまめに茶葉をかき混ぜながら焚きます。 |
C | 緑茶の香気が無くなってきたら終了です。 |
是非、賞味期限の過ぎた緑茶の茶葉がご自宅にある方は1度お試しください。
緑茶の賞味期限及び正しい保存方法をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
緑茶は様々な要素によって傷むため、保管するのがとても大変かと思います。
しかし、緑茶には優れた効果や効能が含まれており、尚且つ、緑茶独特の香気にはリラックス効果があるので、フレッシュな状態を維持する価値はあります。
もし、お中元やお歳暮で頂いた緑茶がご自宅で眠ったままになっている方は、賞味期限を確認し、過ぎていたら以前ご紹介した緑茶の活用法を参考にしたり、先ほどご紹介させて頂いた茶香炉を楽しむと良いでしょう。
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