どくだみ茶が持つ痛風への効果とは｜どくだみ茶の効能

多くの方が「痛風＝お金持ち」というイメージを持っておられるかと思いますが、痛風とは体内に蓄積された尿酸が結晶化したことで関節に激しい痛みを伴う疾患のことを指します。

痛風は“医学の祖“と称される古代ギリシアの医師、ヒポクラテスによって初めて発見された病であり、西洋史に登場するマケドニアのアレクサンダー大王や神聖ローマ帝国皇帝のカルロス5世、啓蒙絶対君主の典型であるプロイセン王フリードリヒ大王など他にもルイ14世、ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ダンテ、ダーウィン、ニュートンなどなど数多くの偉人たちが痛風に苦しめられてきたと言われています。

また、中生白亜紀後期に存在したとされる“暴君竜”ことティラノサウルス・レックスも痛風に悩ませれていたことが報告されています。

では、痛風＝お金持ちというイメージは何処から来たものなのでしょうか。

実は明治時代になるまで、日本国内には痛風という病気は存在しませんでした。

それは、ポルトガルの宣教師であるルイス・フロイスや明治時代初めごろにドイツからやってきた医師のベルツによって記録されています。

日本で初めて痛風患者が報告されたのは、終戦後の1960年代からです。

なぜ終戦後に痛風患者が現れたのでしょうか。その理由は食事内容の変化だと考えられています。

食の欧米化によって動物性タンパク質の摂取量の増加、飲酒量の増加、社会構造の変化などによって日本人の行動パターンが大きく変化し、肥満や血清尿酸値が変化したため、痛風患者数が増加したのです。

ですが、いきなり生活習慣や食生活を改善しろと言われても、なかなかうまくいかないのが人間です。

そこで、今回は厚生労働省お墨付きのスーパー薬草“どくだみ”を原材料とするどくだみ茶による尿酸値への作用および痛風への効果や効能についてご説明します。

様々な有効成分を含んでいるどくだみは、10種の疾患を改善することができることから漢方の世界では「十薬」という名で呼ばれており、切り傷・ニキビ・不妊体質の改善・生活習慣病の予防および改善・アレルギー諸症状の緩和などに効能を発揮するとされています。

そのため、どくだみの葉や茎を煎じて淹れられるどくだみ茶は、健康志向の方々のあいだでは「万能健康茶」という愛称で親しまれており、今では自宅の庭やベランダでどくだみを栽培して自家製どくだみ茶を作る方も大勢いらっしゃいます。

どくだみ茶には、非常に強力な利尿作用を持つカリウムやフラボノイドの1種であるクエルシトリン、イソクエルシトリンという成分が豊富に含有されており、痛風の原因となる血液中の尿酸値を正常な状態へと戻す働きがあります。

また、血液中に尿酸が過剰に含まれると、重力の関係上、下へと蓄積されてゆくため、足の親指の付け根などの関節部分に尿酸結晶が生成され、体内を巡回中の白血球に発見され、マクロファージなどが関節部分に集まりだし、炎症を引き起こしてしまうため、激しい痛みの発作が現れてしまいます。

尿酸値は、成人男性ならば3.0〜7.0ミリグラムパーデシリットル、成人女性ならば2.0〜5.5ミリグラムパーデシリットルが正常範囲とされており、血液中の尿酸値が0.5増加した場合は要注意、3.0以上になると危険とみなされます。

しかし、正常範囲内であっても数値が高ければ痛風の発作を引き起こしやすくなりますし、反対に高尿酸血症を患っていたとしても痛風を発症しない方は大勢います。

どくだみ茶は、痛風予防や改善だけではなく、毛細血管を強化し、動脈硬化や脳血管障害の予防や膀胱炎、腎炎などの改善、血圧の安定化などにも効果を発揮しますので、健康診断の結果があまり良くなかったという方は1度飲用されてみてはいかがでしょうか。

今回はどくだみ茶に期待される痛風への効果や効能についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

痛風は、外反母趾・変形性関節症・蜂窩織炎・変形性腰椎症・偽痛風・関節リウマチ・回帰性リウマチ・溶血性連鎖球菌感染による壊死性筋膜炎といった病気と非常によく似た症状を引き起こしますので、自己判断せず、どくだみ茶を飲む前に1度信頼できる医師に診てもらうようにしましょう。

その際、痛風と診断されたのであれば、どくだみ茶の飲用が可能かどうかを医師に伝え、どくだみ茶による副作用を引き起こさない安全な処方を書いてもらうようにしましょう。

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