どくだみ茶の一日の適切な摂取量｜どくだみ茶の効果効能

健康茶でもトップクラスのデトックス効果を有するスーパー薬草「どくだみ」は、10種の効能を持っていることから生薬名を「十薬」と言い、厚生労働省より刊行されている「日本薬局方」にもその名が記載されています。

しかし、どくだみの葉や茎を乾燥させて作られるどくだみ茶には、非常に強力な殺菌・抗菌効果を持つ揮発性の芳香成分デカノイルアセトアルデヒドは一切含まれておりませんが、乾燥どくだみ全草を用いたどくだみ茶にはフラボノイドの1種であるクエルシトリン・ルチン・クエルセチンなどが豊富に含有されています。

他にもカリウム・カルシウム・鉄・マンガン・マグネシウムなどのミネラル類も豊富に含まれておりますので、いつまでも若々しく健やかな生活を送りたいという方々のあいだでは人気の健康茶となっています。

さて、そんなどくだみ茶ですが、実は飲み過ぎると生命を脅かすほど危険な飲み物となってしまう可能性を秘めたちょっぴり恐ろしいお茶でもあることをご存知ですか。

今回はどくだみ茶による健康被害を引き起こさないために1日どのくらいの摂取量を目安に飲用したら良いのかをご紹介します。

どくだみ茶は、マテ茶や緑茶とは異なり、カフェインを一切含んでいないため、妊婦さんや授乳中のお母さん、乳幼児に高齢者の方など年齢や性別問わず、だれでも安心して飲用することができます。

ですが、1日の摂取量を守らず、過剰に摂取してしまうと、クエルシトリンが持つ緩下作用によって下痢を引き起こしたり、腎機能の低下が見られる方や腎疾患を患っている方は尿と共にカリウムが正常に排泄されずに体内に蓄積されてしまい高カリウム血症を患ってしまう可能性があります。

また、どくだみ茶には子宮を収縮させる作用がありますので、流産や早産の原因となる場合もあります。

その他、膿疱性乾癬型接触皮膚炎や中毒疹、光線過敏症など様々な副作用を引き起こすことも明らかにされておりますので、大量の飲用は禁止されています。

では、1日にどのくらいの量のどくだみ茶を摂取したら良いのでしょうか。

どくだみ茶の1日の摂取量は、健康な成人で1リットルから2リットル、妊婦さんならば1日にコップ2杯ほどを目安に摂取するのが望ましいとされています。
ただし、どくだみ茶は身体を冷やす作用がありますので、1度に大量に摂取するのではなく、1日3回に分けて飲用するなどの工夫が大切になります。

今回はどくだみ茶の1日の摂取量についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

どくだみ茶は“飲む”だけではなく、料理や化粧品の材料、入浴剤の代わりなど様々なシーンで活用することができますので、知らず知らずのうちに1日の摂取量を大幅にオーバーしてしまっているということも多々あります。

どくだみ茶を飲用される際は、現在ご自身がどくだみに関連するものをどれだけ使用しているのかを把握し、1日の摂取量を守って飲用するよう心掛けましょう。