はと麦茶がもつ利尿作用と腎臓への効果|はと麦茶の効能

はと麦茶がもつ利尿作用と腎臓への効果|はと麦茶の効能

はと麦茶がもつ利尿作用と腎臓への効果|はと麦茶の効能

生活習慣病のひとつ「高血圧」と密接な関係にある“腎臓”は、背中側の腰骨の上あたりに左右1つずつの計2つある拳骨サイズの臓器です。

 

腎臓は主に、血液を濾過して尿の元である原尿を作る糸球体と原尿から必要な物質や水分を再吸収する尿細管の2つで成り立っており、体液の調節・老廃物の排泄・電解質の調節・酸塩基の調節・ビタミンDの活性化・エリスロポエチレンの分泌・レニンの分泌などに深く関わっています。

 

そのため、腎機能が低下してしまうと、体内に水分・老廃物・電解質・酸などが蓄積され、高血圧・肺水腫・尿毒症・高カリウム血症・高リン血症・電解質バランスの崩壊やホルモン異常による貧血や骨の強度低下などを引き起こします。

 

腎臓の怖いところは、1度機能を失ってしまうと回復する見込みは非常に低く、多くの場合、慢性腎不全という病態へと移行してしまいます。

 

もちろん、医療技術は日々進歩しておりますので、早期治療を行えば、腎機能の低下を防いだり、症状の進行を遅らせることが可能となりました。また、末期腎不全となり、腎機能の回復が全く見込めない場合であっても、透析療法や腎代替療法など治療の選択肢も増えており、今後さらに腎機能回復の治療法が確立される見込みとなっています。

 

ですが、医療技術が日々進歩しているからと言って、必ずしも腎臓病になったら回復するというわけではありません。出来ることならば、生涯健康な腎臓でありたいものです。

 

そこで、今回は、腎臓病への効果が期待されているはと麦茶の効能及びはと麦茶の利尿作用についてご説明したいと思います。

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はと麦茶に期待される腎臓病への効果や効能について

腎臓病には、急性糸球体腎炎 (急性腎炎)・慢性糸球体腎炎 (慢性腎炎)・ネフローゼ症候群・糖尿病性腎症・急性腎不全・慢性腎不全など様々な病状があり、それぞれ原因や症状が大きく異なります。

 

腎臓病の治療は、安静・保温・薬物療法・食事療法の4つが主体となっており、病気の進行を食い止めるためには、食事療法が最も有効だと言われています。

 

腎臓病の食事療法といえば、減塩のイメージが強いですが、実際は腎臓病の種類や症状などによって、たんぱく質・エネルギー・食塩の摂取量が1人1人異なるため、医師や管理栄養士の指示に従って行う必要があります。

 

ここで、腎臓病の予防や腎機能を高める食べ物をご紹介します。

 

腎機能を高める食べ物

・はと麦
・マッシュルーム
・椎茸
・トウモロコシ(トウモロコシの毛を含む)
・梅肉エキス
・小豆
・シジミなどの魚介類
・ひじきや昆布などの海藻類
・良質なたんぱく質を含む鶏肉や豚肉などの肉類

 

他にも、キャベツ・ゴマ・いも類・ニンニク・ほうれん草・スイカなども腎機能を高める食べ物とされています。

 

 

ですが、ここで「はと麦の場合、お茶で摂取しても同様の効果が得られるの?」と疑問に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

はと麦には、体内に蓄積された余分な水分や老廃物などを体外へと排出させる作用があり、中国漢方医療では、体内の水の流れが滞ることで引き起こる「水毒」による疾患、それに付随して生じる筋骨の病の治療薬に用いられています。

 

はと麦が皮膚疾患の治療薬として用いられる理由は、はと麦の殻を取り除いた種子から成分を抽出した“ヨクイニン”に含まれる主成分「コイクセラノイド」が持つ新陳代謝を高め、排膿・解毒作用の促進効果や腫瘍組織に働きかける抗腫瘍作用によるものであり、ニキビや吹き出物などの腫瘍を抑えると同時に、お肌の角質層の代謝を高めることができるため、美肌効果が得られるのです。

 

はと麦を原材料とするはと麦茶にもコイクセラノイドが含有されておりますが、ヨクイニンと比べると含有量が低いため、得られる効果や効能は低くなってしまいます。ですが、その代わりに副作用のリスクも低いので、気軽に利用できるという利点がございます。

 

はと麦茶による腎機能の向上を図る際は、国内産はと麦100%のはと麦茶を濃いめに煮出すとはと麦に含有されている有効成分が、ほとんど浸出されますので、腎臓病の予防や症状緩和などに効果が期待できます。

はと麦茶の利尿作用について

はと麦茶には、利尿作用があると言われておりますが、カリウムの含有量は大麦よりも低いため、カリウムによる利尿作用によるものとは考え難いと言われています。

 

では、はと麦茶による利尿作用は、何によるものなのでしょうか。

 

はと麦茶の利尿作用は、はと麦が持つ“体内に蓄積された老廃物を体外へと排出する作用”に秘密があります。

 

漢方医学では、リンパ液などの流れが改善されることで体内に蓄積された余分な水分が老廃物と共に尿として体外へと排出されることが利尿作用だと解釈されています。

 

また、はと麦には優れたデトックス作用があると言われておりますが、こちらの作用も、はと麦に含まれるたんぱく質やビタミンEの働きによって、血液やリンパ液の流れがスムーズになり、体内に蓄積されている老廃物や毒素の排出が促されることで、胃や腸の機能が回復し、食物繊維の含有量が低くても便秘解消効果を得ることができるようになっています。

 

はと麦の利尿作用は、カフェインやカリウムなどの利尿作用とは異なり、腎臓や膀胱の機能を向上させ、頻尿を引き起こすことは無く、出すときにしっかり出すというものですので、就寝前やドライブなど気軽にトイレに行くことができない環境であっても飲用可能となっています。

今回は、腎臓病への効果が期待されているはと麦茶の効能及びはと麦茶の利尿作用についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

 

腎臓病を患ってしまった場合、規則正しい生活を心掛けながら、医師や管理栄養士の指示に従って食事療法を行い、身体の異変にすぐに気付けるよう、体重・血圧・飲水量・尿量などをこまめに書きとめるようにし、治療方針や不安に思っていることは、全て医師に相談するようにしましょう。

 

他の医師にも相談したいという方は、セカンドオピニオンを受けるのも良いでしょう。

 

はと麦茶は、個人の体質やそのときの体調などによって、副作用が現れる場合がございますので、飲用の際は必ず医師に相談してから摂取するようにしましょう。

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