麦茶とアトピーの関係|麦茶の効果効能
アトピー性皮膚炎でお悩みの方にお勧めの麦茶をご紹介
高温多湿のじっとりとした夏には、香ばしい麦の香りと清々しく爽やかな喉越しを持つ麦茶が良く合います。麦茶は平安時代の頃から貴族を中心に愛飲されており、江戸時代になると一般市民の間でも「麦湯」という名称で大勢の人々の渇きを癒してきました。
現在ではコンビニエンスストアやスーパーなどでペットボトル飲料やティーバッグとして販売されており、いつでもどこでも気軽に飲める飲料として幅広い世代の方々から愛飲されています。
日本の夏には欠かせない麦茶には優れた健康や美容に関する効果・効能があり、今では健康サポート飲料として飲まれる方もいらっしゃいます。麦茶から得られる効果や効能は、血液の流れをスムーズにさせる効果や胃粘膜の保護、お通じ改善をはじめ、動脈硬化や老化の要因となる活性酸素の除去、虫歯予防に冷え性改善など様々な効能を有しています。
他にも麦茶には先天性の慢性皮膚炎アトピーにも効果が期待されています。ですが、アトピー性皮膚炎への効果が期待できるのは、私たちが日頃飲用している六条大麦を使用した麦茶ではなく、はと麦を使用したはと麦茶ですのでお間違えの無いようにご注意ください。
では、アトピー性皮膚炎と麦茶についてご説明したいと思います。
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アトピー性皮膚炎のメカニズムと、はと麦茶の関係
アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎(通称:アトピー)とは、肥満細胞であるマストセルがヒスタミンやセロトニンなどといった化学伝達物質を放出させたことによって引き起こされるアレルギー反応の1つです。肥満細胞は人間の体内の至る部分に存在する細胞です。そのため、気管支で放出されると喘息となり、鼻の粘膜で放出されると花粉症やハウスダストによるアレルギー性鼻炎、皮膚の下で放出されるとアトピーとなります。
これらの症状を引き起こす要因となるヒスタミンはアレルゲンと呼ばれるものに過剰に反応して引き起こります。しかし、昔の日本ではアトピーや花粉症などは一切存在しない症状だったのですが、なぜ現在花粉症やアトピーに苦しむ方が増えたのでしょうか。
日本で初めて花粉症を発症した患者が確認されたのは1963年です。この頃の日本は戦争に負け、アメリカなどの連合国へ無条件降伏をし、大勢のアメリカ兵などが日本へやってきました。そして、アメリカ兵たちは日本食を堪能したのです。しかし、アメリカ兵たちの胃や腸には数多くの回虫が湧き出してしまい、日本政府はそれらの回虫を駆除するべく日本各地で回虫の駆除活動が行われたのです。その結果、回虫は見事駆除されたのですが、反対に綺麗になり過ぎたおかげでアトピーや花粉症などのアレルギー諸症状を誘発させる要因と作ってしまったのです。
また、便利な世の中になるにつれ、多くの化学物質も誕生し、それが要因となって化学物質過敏症いわゆるアトピーを引き起こしていると言われおり、さらにアトピーは牛乳の飲用によっても引き起こっている可能性もあり、妊娠中に牛乳やヨーグルトなどの乳製品を摂取すると子供がアトピーになる可能性が上昇すると言われています。他にも体温の低下も要因の1つと言われており、平均体温が36度5分よりも低いとアトピーやアレルギーを引き起こすと言われています。
では、アトピーを改善させる良い方法はないのでしょうか?
実は麦茶の仲間であるはと麦茶にはアトピーを改善させる効果や効能があります。そこで、はと麦茶が持つアトピーへの効果・効能をご紹介します。
アトピーに絶大な効果を持つと言われると麦茶とは?
はと麦茶とはインドやパキスタンなど南アジアを原産とするイネ科の1年草です。
ジュズダマの変種と言われており、籾殻を取り除いて乾燥させたものを「ヨクイニン」と言い、古来よりお肌を美しくする効果を持つ漢方として有名です。はと麦茶の原料である「はと麦」とは、ハトが好んで食べていた穀物であったことからこの名前が付けられたと言われています。
はと麦は、穀物の王様という異名を持っており、その名の通り良質なたんぱく質をたっぷり含んでいます。その量はなんと白米の2倍以上と言われており、食物繊維に至ってはおよそ8倍も含有されています。また、ビタミンB1、B2をはじめ、カルシウムや鉄分、コイクセラノイドにナイアシンなどもたっぷり含有されています。
特に皮膚の角質層の代謝と深く関わるコイクセラノイドはアトピーやニキビ、シミやそばかすといった肌トラブルを改善させる効能があります。
石川県にある金沢大学では、ラットを使った皮膚細胞とはと麦茶の研究が行われています。そこではと麦茶を与えたラットの方が通常のラットと比べ皮膚細胞がおよそ1.7倍も増加したという結果が出たのです。さらに代謝が盛んな個体ほど優れた効果を発揮することも判明したのです。
これはどういうことを表しているかと言いますと、はと麦に含有されるコイクセラノイドという脂肪酸の働きによって皮膚の角質層の代謝が促進され、常に新しい皮膚が作られるということを表しています。また、はと麦には質の良いアミノ酸もたっぷり含有されているためコイクセラノイドと共に皮膚の代謝をより一層活性化させる効果があります。
また、はと麦茶には体内に溜まった老廃物や余分な水分などを体外へ排出する効果もあるため、血液の流れをスムーズにさせ、血行不良から引き起こる肩こりや疲労感、冷え性の改善やむくみなどを解消させるデトックス効果を得ることが出来ます。さらにはと麦茶の持つ優れた代謝促進効果のおかげで便秘が解消され、いぼやニキビなどを予防や改善することが可能です。
はと麦茶には一般的な麦茶同様カフェインが一切含まれておらず、アトピーの方でも安心して飲用することが出来ます。しかし、麦茶とは違い、独特な香りや風味を持つため苦手な方も中にはいらっしゃるかと思います。そこで、はと麦が苦手な方でも美味しく召し上がるアレンジレシピをご紹介します。
はと麦茶が苦手な方でも安心して飲用出来るアレンジレシピをご紹介!
はと麦茶は麦茶同様香ばしい香りを持つ飲料です。ですが、麦茶とは違った独特な風味を持つため、苦手な方もいらっしゃいます。そこで、はと麦茶を美味しく召し上がるためのアレンジレシピ及びブレンド方法をご紹介します。
はと麦茶お勧めのブレンド方法
・はと麦茶+ルイボスティー
最も定番のブレンド方法です。はと麦茶はルイボスティーと相性が良く、たいへん美味しく召し上がることができます。この組み合わせにセントジョンズワートを加えて召し上がるのもお勧めです。
・はと麦茶+麦茶
同じイネ科の植物から出来ている飲料ですので相性もバッチリです。
・はと麦茶+エルダーフラワー
こちらは意外な組み合わせですが、ルイボスティー同様美味しく召し上がることが出来るのでご自宅にエルダーフラワーが余っている方は1度試してみるとよいでしょう。
はと麦茶アレンジレシピ
夏にぴったり!はと麦檸檬ソーダ
はと麦茶を爽やかな檸檬ソーダで割った夏にオススメのアレンジレシピです。
作り方
@ | 濃いめに抽出したはと麦茶150ccを用意します。 |
---|---|
A | グラスにレモン果汁を1/2個搾り、ハチミツを適量加えたら、よく混ぜ合わせます。 |
B | はと麦茶をAへ注ぎ、炭酸水150ccを加えたら、軽くかき混ぜて完成です。 |
お好みで檸檬の輪切りやミントを飾ると来客用に最適です。また、檸檬の代わりにライムを用いることも可能です。
リラックス効果抜群!シナモンときなこのはと麦ミルクティー
シナモンの香りでリラックス効果抜群のヘルシードリンクです。ほっこりした休日を満喫したい方にお勧めです。
材料
・はと麦茶 | 2/3カップ |
・低脂肪牛乳 | 1/3カップ |
・きな粉 | 小さじ2杯 |
・シナモンシュガー | お好み |
作り方
@ | 耐熱用のカップにはと麦茶を淹れます。 |
---|---|
A | きな粉を加え、よくかき混ぜます。 |
B | 低脂肪牛乳を注ぎ、電子レンジでおよそ2分温めます。 |
C | ほんのりと温かくなったら、シナモンシュガーをお好み振りかければ完成です。 |
はと麦茶はアトピーで苦しむ方々の救世主となる可能性を秘めた飲料です。もちろん、いつもの麦茶にも美肌効果はありますが、はと麦は古くからいぼ取りの薬としてたいへん重宝されてきました。現在でもはと麦はアトピーやニキビをはじめ、サメ肌やシミ、そばかすなどの肌トラブルや老化の要因を改善する効果が期待されるため、多くの女性を中心に飲用されています。
しかし、妊娠中・授乳中の女性やイネ科にアレルギーを持つ方の飲用はかかりつけの医師に相談してから飲用するようにしましょう。
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