麦茶がもつ高血圧への効果|麦茶の効能
生活習慣病の1つである高血圧を麦茶で改善出来るの?
悪性腫瘍や糖尿病、肺気腫など壮年期を迎えると発症しやすい病気を生活習慣病(通称:成人病)と言います。その中でも高血圧や動脈硬化は、ほぼ自覚症状が現れない病気のため「サイレントキラー」という異名を持っています。
血圧とは、心臓からポンプのように送り出された血液が動脈を拡張させる圧力のことを指します。病院などで血圧を測定すると2つの数値が表示され、上の数値が収縮期血圧いわゆる最高血圧を表しており、下の数値が拡張期血圧である最低血圧を表しています。この2つの数値どちらでも良いので基準値よりも超えていた場合が高血圧となります。
日本高血圧学会では、「高血圧治療ガイドライン」を設けており、正常な血圧は収縮期血圧が120mmHg以上130mmHg未満、拡張期血圧が80mmHg以上85mmHg未満となっています。ですので、130mmHgを超してしまった方は高血圧予備軍となります。
高血圧になってしまう要因は遺伝的なものから不摂生な生活習慣や乱れた食生活、過度なストレスなどが考えられます。特に塩分の過剰摂取やストレス、肥満に老化、運動不足などが引き金のケースが多く、個人の意識改革が必要な場合が多いです。
高血圧を放っておくと血管のしなやかさが失われ、その結果、動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞などといった病を引き起こすリスクが上昇します。他にも様々な合併症を引き起こすため、高血圧は迅速に改善する必要があります。
では、高血圧を改善させるためにはどうしたら良いでしょうか。まずは、日本人に最も身近な飲料である麦茶を飲用するようにしてみてはいかがでしょうか。
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夏の風物詩「麦茶」に秘められた高血圧改善作用とは?
日本の夏に欠かせない飲み物といえば「麦茶」です。麦茶とは、名前の通り、大麦の種子を焙煎して製造されているため、緑茶や紅茶などとは違い、カフェインやタンニンが一切含有されておりません。そのため、老若男女問わず安心して飲用することが出来ます。
そんな麦茶にはチョコレートや発芽玄米などに含まれる「GABA」という成分が含有されています。GABAとは、天然のアミノ酸の1つです。主にリラクゼーション効果や血圧を降下させる作用があります。
GABAは1950年頃に哺乳類の脳内から発見されました。GABAは集中化した神経系の中心部である中枢神経に作用する神経伝達物質の1つということが明らかにされました。
さらに1979年には消化器官内の神経伝達物質として作用することが分かり、それ以降身体の至る部分でGABAの存在が明らかにされ、人間にとって必要不可欠な物質ということが判明したのです。
GABAには高いリラックス効果があるのは数多くのメディアで公表されており、皆さんもご存知かと思います。GABAには興奮を抑制させる作用があり、ストレスを感じたときやスポーツを行ったときなどに放出されるアドレナリンの分泌を抑え、リラックス効果を得ることが出来ます。また、アドレナリンは血圧の上昇と深く関わっており、GABAを含む麦茶などを摂取すると血圧が正常値に保たれ、さらに酸素の供給をサポートしてくれるので高血圧が改善されるのです。
麦茶で高血圧を改善させるポイントとは?
麦茶に含有されているGABAには血圧を降下させる作用があり、高血圧を改善させる効能があります。しかし、GABAのみではその効果を十分に発揮させることが出来ません。そこでタンパク質をアミノ酸へ分解させる成分であるビタミンB6と共に摂取する必要があります。ビタミンB6が不足してしまうと折角摂取したGABAがうまく生成されず、イライラや情緒の不安定、さらには不眠の症状が現れる場合があります。
麦茶で高血圧を改善させるには1日に2リットル摂取することをオススメします。
ですが、1度に500mlや800mlなど大量に飲用してはいけません。麦茶の正しい飲用方法は1回の飲用で100mlから200mlずつ摂取することです。また、麦茶を飲む際は出来る限り常温もしくはホットで飲むと効果的です。
麦茶には他にも血液の流れをサラサラにさせる作用を持つ香気成分アルキピラジンも含まれています。この香気成分は水出し麦茶よりも煮出し麦茶の方にたっぷり含有されているので高血圧を改善させるならば煮出した温かい麦茶が効果的ということになります。
是非、高血圧にお悩みの方は麦茶を飲用してみてはいかがでしょうか。
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